[2021年4月8日 更新]
コメントで複数あったのが「塾を辞めたいが何と言えばいいか分からない」という質問。
塾を辞めるときに何というか、今回はこれにお答えする。
◆電話で「大変お世話になりましたが、〇月末で塾を辞める」旨を伝える
よっぽどはらわたが煮えくり返るような事情でない限り、穏便に辞めたほうがいい。だから「大変お世話になりました」とか「いろいろやっていただきました」などを付けて辞めることを宣言しよう。
まずは電話で伝えるといい。
それで辞められるのなら楽だが、所定の用紙に記入捺印が必要な場合もある。
辞める時はどうしたらいいかは契約時に聞けるはずだから聞いておこう。ぶしつけと思う必要はない。「成果が出なかったら辞めるかもしれないぞ」というけん制にもなる。
◆無難なのは「家庭の事情」
例えば「成績が上がらない」という理由を言えば、それに対してこれこれこうしますから、次のテストまで頑張ってみましょうといったように引き留めに入る。
塾は教育業でもあるがサービス業でもある。あの手この手で引き留めようとしてくる。
そこで、「家庭の事情で…」で通すことをお勧めする。
しつこく理由を聞かれても「申し訳ありませんが家の事情で…」で通せる。
どんな事情かを食い下がって聞いてくる塾もあるが、具体的には答えず「言えませんが家庭の事情です」で通そう。
もしくは「経済的な事情」で通してもいい。
“お金があれば通い続けるのですが”というニュアンスを含んでいるので、塾が嫌いなわけではないことをアピールできる。
安いコースへの変更を勧めてくる場合もあるが、「その金額でも厳しいんです」と答えればいい。辞めると決めたなら何が何でも断ろう。
賢い塾長なら「ああ、これは不満足で辞めるんだ」ということを察知している。
その不満足はほぼ100%、成績不振である。
(辞めると言う前に察知していることもある)
◆授業料はいくら返ってくるのか
例えば4月20日まで塾に通い、「4月いっぱいで辞めます。5月はもう行けません」と保護者が退塾する旨を、塾に申告したとする。
A.5月分の授業料がかからない
B.5月分の授業料は必要。6月から授業料がかからない。
B.5月分の授業料は必要。6月から授業料がかからない。
のどちらかになるだろう。
Aなら良心的だ。普通は入会の契約時に聞いているはず。これから入会する人で説明がなかった場合は、こちらから尋ねよう。
なお4月20日に電話して、「明日から行きません」とした場合は、普通1円も返ってこない。日割りで授業料を返してくれる塾は聞いたことがない。
席が空いたからといって、すぐそこを埋めるわけにもいかないから当然といえる。
塾によって「毎月〇日までにお申し出があれば、翌月の授業料は不要」というルールがあるはずだから「いつまでに申し出たらいいか」を入会時に聞いておこう。
◆同じ小中学校の塾生がいる場合
特に気にすることはないが、「お金がなくて△△君は塾を辞めた」などと塾の先生が塾生に吹聴することがままある。言語道断だ。
そういう塾は二度と近づかないこと。
◆塾の最終日、子どもが先生にお礼を言うこと
円満に辞めるため、恨まれないようにするため。
残念なことだが塾講師にはガキっぽい人が多い。特に「塾業界しか知らない」人はその傾向が強い。
万一、忘れ物をしていてもいい辞め方をしていれば連絡がもらえるはずだ。
◆次の塾を探す?
その前に、成績が上がらなかった理由を子どもと一緒に振り返ってほしい。
課された宿題は必ず仕上げていたか。
理由のない遅刻はしなかったか。
塾の先生の教えを守っていたか。
塾の先生はどうすれば成績が上がるかを知っている。
その通りにやれば、普通なら成績が上がるはずだ。
先生の指示通りやっていたのに成績が上がらなければ塾に原因があることも考えられる。箸にも棒にも掛からぬ塾講師も存在する。
だが、指示通りやっていなければ、思うように成績が上がるはずはない。
それなら生徒にも非はある。
例えばある男が体調不良を訴え、病院に行って病名が判明した。
お医者さんは「毎食後にこの薬を3か月飲み続けること。その6か月はお酒を飲まないこと。週に1回は通院すること」という指示を出した。
男は2日に一度は薬を飲み忘れ、3日に一度はお酒を飲んだ。4週間に一度は通院をサボった。
そして6か月後、男の症状は前より少し良くなっただけだった。
そこで男は医者にこう言った。
「この病院とあんたみたいな医者はダメだな。もう通うのをやめるわ」
この医者は本当にダメな医者だろうか。
あなたの子どもは「ある男」と同じことをしてはいないか。
もう一度振り返ってほしい。
◆それでも
「いや、違う塾を探す」というのであれば、ぜひ探すといい。
<スマイルゼミ>
部活が忙しく、塾に行けないというなら通信教育もありだ。
進研ゼミが有名だが、都立高校受験ではなく、普段の中間・期末テスト対策をしたいというならスマイルゼミがベストだ。
塾と同じく進度が決まっているので、「どういうペースで進めたらいいか分からない」という家庭学習の悩みを解決できる。
学校のテスト範囲に合わせて勉強できるのがいい。
塾と違う、いちばんの売りは「実技教科のテスト対策」もあることだ。
都立入試では実技4教科の内申点が大きいことは前にも述べている。
はっきり言って実技教科のテスト対策は時間効率がよい。短い時間の勉強で、テストの点につながりやすいのだ。
一方で「何を勉強したらいいか分からない」という子も多い。うちの塾でも実技教科の指導はしていない。中学校ごとにやることがバラバラだからだ。
この実技教科のためだけにスマイルゼミを受講してもいいくらいである。
いちばんの悩みは「ちゃんと続くかどうか」だろう。
私の感覚では継続できる子は20%程度。8割の子は半年と続かない。
よって、お試しで10日間ほどやってみる。
ダメだったら即、解約する。
期間内(約2週間)であれば「会費」「タブレット代」を含む全額を返金してもらえる。
やってみて「こりゃ続けるのがムズカシイ」と思ったら、解約できる。
最初の10日すら続けられなければ、「ウチの子は8割の方だ」と判断して辞めた方がいい。

続けても月々7,480円(税込)からなので、1学期中間・期末テストまではやってみてもいい。
ダメな塾に行くより、ずっと安い。
まずは資料請求してみるといい。パンフレットだけでなく「東京都公立高校入試情報」や「知っておきたい 内申点の仕組み」という情報誌も付いてくる。
もちろんタダだ。
都立に入る! Twitter (X) そのときに必要な情報をこっそりと。ミンナニナイショダヨ
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