◆文京高校を考えている受験生は見てほしい
以下は今春の文京高校の大学合格実績である。現役生のみの数字だ。
昨年度と比較をしてみよう。
ホームページ上でなかなか発表しないので、思いっきり実績が悪かったから隠し通そうとしているのか。
と思っていたがそうではないようだ。
国公立は26名と大幅躍進。
一橋、東工大にも1名ずつ合格している。いずれも男子だ。
2017年度入試の30名には及ばないが、過去10年間で2番目の好成績といえる。
早慶上理は17名。
過去10年間では15名(2018,2017年度入試)が最高だったので、記録更新である。
東京四工大は見事。
昨年、史上初の60名超えを記録したが、今春はさらに記録を伸ばした。
成成明学(成成明獨國武)は過去5年間でみるとワースト。
私大難化の波をもろにかぶった結果といえよう。
日東駒専も苦戦。過去5年では4番目(170→186→158→135→151)
とは言え、10年前は合格者数70名程度だったことを考えれば大きな躍進といえよう。
◆注目すべきは、指定校推薦を使わない理由
現大学1年生の代で、推薦入試で合格したのは21名。男子2名、女子19名だ。
男子は帝京と帝京平成のみ。
女子は首都大2、國學院1、成蹊2、法政3、武蔵1、明治1、明治学院1、立教1など上位校に受かっている。
文京高校には指定校推薦が豊富にある。
芝浦工大、中央大(理系)、東京都市大、東京電機大、東京理科大、成城大、日大、東洋大、専修大
などは、今春1名も指定校推薦で合格していない。指定校推薦を使い切っていないのだ。
指定校推薦の合否は評定平均、つまり高校の通知表の点数で決まる。
高校の通知表がいい子、おおむね評定平均4以上の子は、国公立や早慶などの難関大を目指すので指定校推薦は使わない。文京高校には早慶の指定校枠はないのだ。
なので、指定校推薦を使いたい中下位の子は通知表の点が悪く、推薦基準を満たさないので一般入試に臨まざるをえない。
それでも女子は「安全思考・現役思考」が強いので、指定校推薦で行けるならと高校の成績上位者は推薦を利用して合格する。
評定平均が4以上あれば、多くの大学の指定校推薦を得るチャンスがある。
上記のとおり、男子は指定校推薦を使わないので、芝浦工大や東京理科大などの理系大に推薦で行きたければ、ぜひ文京高校に入り成績上位をキープするといい。
高校受験生の多くは、高校に合格した瞬間または2月の都立高校一般入試が終わった瞬間に勉強の手を止める。それは大間違いだ。
大学に行きたいのなら高校入学前こそ勉強すべきなのだ。
中3の3月を普通に勉強するだけで、高校に入って上位に行く確率は跳ね上がる。すると指定校推薦で大学に行く光が見えるのだ。
たった1ヶ月で人生は変わる。
今、中学3年生のキミは、高校に受かってからが真の勉強であると肝に銘じておくといい。
この情報は知っている者が少ない。知っていても実行するものは少ない。
知っていて実行するものは、上位3%に入れる。
8ヵ月後にもう一度、今回のこの記事を読んで欲しい。
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