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子に「勉強しなさい」と言ってはいけない理由

[2023年7月24日 更新]
勉強しない子はなぜしないのか。

勉強をしなければならない状況に追い込まれていないからだ。
もし、のど元に出刃包丁を突きつけられて
「今から30分間、数学の宿題をやれ。できなければ命はない」とガイ・フォークスマスクの男に脅されたら、どんな子でもやるだろう。
子は「勉強しなくても、さしあたって困ることはない」と思っている。テストの点が下がった。通知表野点が下がったとしても、親に嫌味の一つを言われておしまい。命を失ったり、片腕を失ったり、全財産没収されることはあるまい。

もしくは勉強すればいいことがあると思っていないから。
30分勉強して5,000円もらえるとしたら、ほとんどの中学生はやるだろう。勉強というちょっと面倒なことを30分やるだけで5,000円もらえるのは魅力的だ。
一般的な家庭では、勉強した量に応じてお金を上げるという仕組みはないだろう。

そもそも勉強は、地味で退屈で成果が出にくい。好きな子ども(大人も)はそうそういない。
一方、ゲームは派手で面白い。成果が目に見えてわかる。レベルアップ、アイテム獲得など小さな達成感を常に感じさせてくれる。だからゲームは止められないのだ。

◆「勉強しなさい」は逆効果
テスト1週間前。部活もなく16:00に帰宅してから、子はリビングでスマホをずっといじっている。
それを見ている親のアナタはいらいらするだろう。何で勉強しないんだと。
そこで最悪の手は「いい加減に勉強しなさい」と言うことだ。

「今やろうとしていたのに」
「ヤル気なくした」
「マジ、ウザい」
などと他人のせいにして、結局勉強しない未来が見えるね。

言ってもやらないなら言わない方がいい。親子関係がギスギスするだけ。


私がよくやるのは「いつからテスト勉強、始めるの~?」と尋ねる。それだけ。やれとは言わない。言ってもやらないから。
そしてその回答が「20:00から」だとしてもとがめない。「もっと早く始めなさい」と言ってもやらないから。
「OK、20:00ね」と確認をするにとどめる。
これなら言い出したのは自分自身なので、20:00にやってなかったら声をかけるだけ。それでやらなかったとしても叱る必要はない。叱っても何も変わらないから。そして本人には罪悪感が残る。

◆親は勉強の大切さを語れ。そして自分もやれ
「なぜ勉強しなきゃいけないか」という子の問いかけに、親であるアナタはなんて答える?
答えられないのなら、まず自分で考えてみて欲しい。

そして親であるアナタも勉強してほしい。できれば子の前で。
子がテスト前で勉強しているのに、その横で親がだらだらスマホぽちぽちしているのは虐待だと私は思っている。

「なぜ勉強しなきゃいけないか」への回答。
私はもちろん持っている。
次回、お話ししよう。

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