草刈り機の刃をヒモに変え、3枚の田んぼの畦を切り上げた。景色に埋没していた我が家の粗田が、主役の様に辺りの風景を席巻した。これほどきれいなら、都会の娘さんがハイヒールで歩いても問題ない。歩くわけないか?
私はヒモで切るのは好きではない。できることなら、あんなヒモで痛い目にあわすより、よく切れる刃でスパッと切ってやりたい。そのほうが草も痛くないような気がする。しかし、石の多い場所では刃を傷めるので致し方ない。
イネは、すでに穂が出始めている。草を取ってから後は放任しているので、自慢できるようなイネではないが、隣近所のイネには負けていない。日照不足のためか、2~3週間前から刃に赤茶けた斑点が見える。木酢液と玄米酢を混ぜたものを300倍に薄めて噴霧器で撒き、1週間後、焼酎と玄米酢を混ぜたものを同じ倍率で撒いた。それでも心配なので知人に電話する。「ゴマハガレ」か「イモチ」だと言う。「イモチだと石灰のほうが効くと思う。とにかく現物を持って来なさい」と付け加えた。「石灰なら鳥インフル対策で家畜保健所が持ってきたのが放ってあるのを使おう。あれでいいね~」と聞くと、「OK」とこと。
早速持っていくと、先客がいる。どうやら、農政事務所の人間らしい。そんな奴に遠慮はいらない。葉っぱを知人に見せると「間違いない」と言う。横から農政事務所の職員が「病気ですか」と覗きこむが無視。知人に『「あれ」をやればいいんだね』と繰り返すと、『「あれ」をやってみて』と返事。仮にも農政事務所の人間のいる場である。「家畜保健所の持ってきた石灰を撒かずに山積みしてある」とは言えなかった。
これで収まるのか、穂イモチに進行するのか分からない。穂イモチになると、穂首が枯れて実が入らない。食べてもまずい。消費者にも届けられない。全滅するまで農薬はやらないつもりである。あの手この手の「民間療法」が効を奏してくれるといいのだが…。
ところで、コメ市場では放射能フリーの去年の古米が人気で、売り切れ状態という。新米もフクシマ原発から遠い北海道や九州のコメが人気で、関東に流れ込んでいるらしい。北海道と九州の一部では「青田買い」も行われているという。クーラーの設定温度が27度だか28度だか知らないが、自分たちは原発の恩恵に預かりながら、コメは放射能のないものを買いあさっているらしい。何とも身勝手な振る舞い。こんな奴が、この前まで、「TPPの参加をためらうな。取るに足りない百姓の為にTPPの参加が遅れると、国がつぶれる」と合唱していたのだ。こういう輩は、放射能の問題が落ち着くと、また「小さな農家に補助金をやるな」などと繰り返すに違いない。安藤昌益流にいうと「こういう輩を説得しても無駄だから、抹殺しなくてはならない」のである。
我が家は2反ほどしか作っていないので、人様に分け与えるほどできないのだが、もし、この輩がやって来て「銭なら何ぼでも出す。30キロ5万円でどうだ~」などと言い出したら、言い終わる前に、床下に隠している竹槍で「ブスリ!」である!
食料は、余っていて調度いいのである。少しでも不足すれば、すぐにパニックになる。先日ウガンダに行った知人が太って帰って来た。(この男は、何処に行っても太って帰ってくるのだが…)「ウガンダは飢きんではないのか」と問うと「ウガンダは金はないが、食い物だけはあふれている」と言う。アフリカの最良国らしい。原発を推進した中曽根元首相が「TPPに乗り遅れると、日本は農業だけの4流国になる」とほざいたらしいが、金はあっても食い物のない国より、余程ましではないだろうか。
photo 「謎のキノコ? 径30センチ」
私はヒモで切るのは好きではない。できることなら、あんなヒモで痛い目にあわすより、よく切れる刃でスパッと切ってやりたい。そのほうが草も痛くないような気がする。しかし、石の多い場所では刃を傷めるので致し方ない。
イネは、すでに穂が出始めている。草を取ってから後は放任しているので、自慢できるようなイネではないが、隣近所のイネには負けていない。日照不足のためか、2~3週間前から刃に赤茶けた斑点が見える。木酢液と玄米酢を混ぜたものを300倍に薄めて噴霧器で撒き、1週間後、焼酎と玄米酢を混ぜたものを同じ倍率で撒いた。それでも心配なので知人に電話する。「ゴマハガレ」か「イモチ」だと言う。「イモチだと石灰のほうが効くと思う。とにかく現物を持って来なさい」と付け加えた。「石灰なら鳥インフル対策で家畜保健所が持ってきたのが放ってあるのを使おう。あれでいいね~」と聞くと、「OK」とこと。
早速持っていくと、先客がいる。どうやら、農政事務所の人間らしい。そんな奴に遠慮はいらない。葉っぱを知人に見せると「間違いない」と言う。横から農政事務所の職員が「病気ですか」と覗きこむが無視。知人に『「あれ」をやればいいんだね』と繰り返すと、『「あれ」をやってみて』と返事。仮にも農政事務所の人間のいる場である。「家畜保健所の持ってきた石灰を撒かずに山積みしてある」とは言えなかった。
これで収まるのか、穂イモチに進行するのか分からない。穂イモチになると、穂首が枯れて実が入らない。食べてもまずい。消費者にも届けられない。全滅するまで農薬はやらないつもりである。あの手この手の「民間療法」が効を奏してくれるといいのだが…。
ところで、コメ市場では放射能フリーの去年の古米が人気で、売り切れ状態という。新米もフクシマ原発から遠い北海道や九州のコメが人気で、関東に流れ込んでいるらしい。北海道と九州の一部では「青田買い」も行われているという。クーラーの設定温度が27度だか28度だか知らないが、自分たちは原発の恩恵に預かりながら、コメは放射能のないものを買いあさっているらしい。何とも身勝手な振る舞い。こんな奴が、この前まで、「TPPの参加をためらうな。取るに足りない百姓の為にTPPの参加が遅れると、国がつぶれる」と合唱していたのだ。こういう輩は、放射能の問題が落ち着くと、また「小さな農家に補助金をやるな」などと繰り返すに違いない。安藤昌益流にいうと「こういう輩を説得しても無駄だから、抹殺しなくてはならない」のである。
我が家は2反ほどしか作っていないので、人様に分け与えるほどできないのだが、もし、この輩がやって来て「銭なら何ぼでも出す。30キロ5万円でどうだ~」などと言い出したら、言い終わる前に、床下に隠している竹槍で「ブスリ!」である!
食料は、余っていて調度いいのである。少しでも不足すれば、すぐにパニックになる。先日ウガンダに行った知人が太って帰って来た。(この男は、何処に行っても太って帰ってくるのだが…)「ウガンダは飢きんではないのか」と問うと「ウガンダは金はないが、食い物だけはあふれている」と言う。アフリカの最良国らしい。原発を推進した中曽根元首相が「TPPに乗り遅れると、日本は農業だけの4流国になる」とほざいたらしいが、金はあっても食い物のない国より、余程ましではないだろうか。
photo 「謎のキノコ? 径30センチ」