少年トッパ

祝! 千原ジュニアの『14歳』刊行!

 長らく単行本化が待ち望まれていた千原ジュニアの『14歳』が、ようやく刊行された。月刊カドカワで連載されていたので角川書店から出るのかと思っていたら、なぜか講談社。でもまあ、そんなことはどうでもいい。あの類い希な才能が開花するまでの軌跡を綴った貴重な自伝は、お笑い好きのみならず、生き方を模索する者すべての心を動かすだろう。迷わず読むべし! 一家に一冊!

 もしも僕がこの本のキャッチコピーを担当するのなら、こう書くだろう。

「これは、一人の幸福で幸運な少年の物語である」

 う~ん、ちょっと弱いかな。でも、これが率直な感想なのよ。

*     *     *     *     *

 ついでに、去年の秋以降に買った本や雑誌の感想を。

『板尾日記2005』 板尾創路
 ホントに単なる日記。でも、あの板尾が書いている、というだけで楽しめる。ただ、「愛知県多治見市」ってのは編集者か校正担当者が見つけて直さなきゃアカンて。別のページではちゃんと「岐阜県多治見市」って書いてあるんだから。

『愛国者は信用できるか』 鈴木邦夫
 「愛国心」は強要すべき筋合いのものではない、ということを改めて感じさせてくれる一冊。

『クイックジャパン』67号
 長澤まさみが表紙だったので購入。他に森達也による「政治」特集など興味深い記事もあったけど、どうも誌面がゴチャゴチャしていて今ひとつ読む気が起こらず。単に小さい字が苦手になっただけかな?

『「こころ」の本質とは何か ――統合失調症・自閉症・不登校のふしぎ』 滝川一広
 前にも書いた通り、勉強になりました。

『ロッキング・オン・ジャパン』10月号
 吉井和哉が表紙だったので。

『コルセット』 姫野カオルコ
 なんと官能小説。最初のうちは「正しい性交渉のマナー」の啓蒙を念頭に書かれたものかと思いました。いや、姫野さんのことだから、そういう狙いもあるんじゃないかな。

『人格障害かもしれない』 磯部潮
 「特異な才能を持った人格障害者」として挙げられているのは、太宰治、三島由紀夫、尾崎豊。あくまで僕の考えだけど、尾崎豊は違うんじゃないかなぁ。彼は天才ではなく、凡庸であることを恥じずに晒したことで同世代から熱く支持されたような気がするのよ。

『リリー・フランキーのおでんくんマガジン』
 これは息子のために購入。おでんくん関連、ぜんまいざむらい関連については思いっきり甘~~い親です。

『この雑誌を盗め!』 亀和田武
 朝日新聞に連載されていたコラムをまとめたもの。読み応えたっぷりです。さすが亀和田武!

『音楽と人』11月号
 これまた吉井和哉が表紙だったので。

『ららら科學の子』 矢作俊彦
 密航先の中国から30年振りに日本へ帰ってきた男の物語。タイムスリップ小説のような味わいを楽しめます。ただ、ちょっと長いかな。

『あたしンち』12巻 けらえいこ
 『セキララ結婚生活』を読んだのは、もう15年ぐらい前。ちょっと感慨深いなぁ。

『日本魅録』 香川照之
 この本、なぜか家の中で行方不明です。どこに置いたんだろ。まだ少ししか読んでないのに~。

『憲法九条を世界遺産に』 太田光・中沢新一
 読んでる最中に「映画バカ一代」が届いたので、中断しちゃってます。さっさと読まなきゃ。

『快楽なくして何が人生』 団鬼六
 あの団鬼六の自叙伝。こっちも中断したまま。面白いんだけどね。

*     *     *     *     *

 ついでのついでに、2006年に読んだ本のベスト5を選んでみました。読んだ順です。

『博士の愛した数式』 小川洋子
『ベルカ、吠えないのか?』 古川日出男
『嫌われ松子の一年』 中谷美紀
『コルセット』 姫野カオルコ
『この雑誌を盗め!』 亀和田武
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