少年トッパ

<2024年7月12日・13日公開作> 『キングダム 大将軍の帰還』『メイ・ディセンバー ゆれる真実』など

週末恒例、名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ!

『キングダム 大将軍の帰還』 <シネマトゥデイ>
シリーズ第4弾。予告編とかで「最終章」とアピールしていますが、実際どうなんでしょ。とりあえず観ます。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールド/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋

『メイ・ディセンバー ゆれる真実』 <シネマトゥデイ>
トッド・ヘインズの新作。36歳の女性と13歳の少年の不倫スキャンダルを題材にした人間ドラマだそうです。ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーアなどが出演。
※上映館/伏見ミリオン座

『お母さんが一緒』 <シネマトゥデイ>
橋口亮輔の新作。ペヤンヌマキ主宰の演劇ユニットで発表された舞台が原作だそうです。江口のりこ、内田慈、古川琴音などが出演。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ名古屋茶屋

『大いなる不在』 <シネマトゥデイ>
疎遠だった父親と再会した青年が、認知症を患った父の人生を辿っていく……というドラマのようです。森山未來、藤竜也、真木よう子などが出演。
※上映館/伏見ミリオン座

『密輸 1970』 <シネマトゥデイ>
1970年代の漁村が部隊の韓国映画。苦境に陥った海女たちの再起を懸けた大仕事を描くクライムアクション、だそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドイオンシネマ名古屋茶屋

『医学生 ガザへ行く』 <シネマトゥデイ>
パレスチナ・ガザ地区への留学を決意したイタリア人医学生にフォーカスしたドキュメンタリーだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『アイアム・ア・コメディアン』 <シネマトゥデイ>
ウーマンラッシュアワーの村本大輔がテレビから姿を消した後の3年間を追ったドキュメンタリーだそうです。
※上映館/センチュリーシネマ

『クレオの夏休み』 <シネマトゥデイ>
6歳の少女と乳母との絆を描いたドラマだそうです。
※上映館/伏見ミリオン座

『青すぎる、青』 <シネマトゥデイ>
父親を失った女性が成長していく姿を描いたヒューマンドラマだそうです。監督は今関あきよし。
※上映館/シネマスコーレ

『きまぐれ』 <シネマトゥデイ>
親戚の結婚式に出席するために出かけた一家を描いた短編ドラマだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『ナチ刑法175条』 <シネマトゥデイ>
ナチス支配下のドイツで施行されていた同性愛を禁じる刑法を巡るドキュメンタリーだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『ザ・フェイス』 <シネマトゥデイ>
インド映画。整形手術で顔を変えた男による壮絶な復讐劇だそうです
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『ブリンダーヴァナム 恋の輪舞』 <シネマトゥデイ>
『ザ・フェイス』と同じ監督の新作。恋人の友人を望まない結婚から救うために奔走する男の物語だそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『呪葬』 <シネマトゥデイ>
台湾における初七日の風習が題材のホラーだそうです。
※上映館/中川コロナシネマワールド

『シネマ歌舞伎 桜姫東文章 下の巻』 <シネマトゥデイ>
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

●リバイバル&特集上映(一部のみ)

『エンドレス・サマー』デジタルリマスター版
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

<”音”で楽しむ!ミッドランドスクエアシネマ映画祭>
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』も上映されます。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『ゼーガペインADP』
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

<ニナ・メンケスの世界>
※上映館/ナゴヤキネマ・ノイ

大須シネマ三越映画劇場シアターカフェに関しては、各自でチェックしてくださいませ。刈谷日劇のサイトも要チェック。

*     *     *

●観た映画

『フェラーリ』
フェラーリの創業者である男の物語です。元レーサーである彼の目標は、とにかくレースに勝つこと。これに尽きます。会社の経営状態が芳しくない上に、愛人及び隠し子の存在を妻に知られたりと私生活でも厄介事を抱えているわけですが、それでも彼はひたすらレースに勝つことだけを考え、レーサーたちにプレッシャーをかけまくります。とにかくもう、現代社会では完全にパワハラ認定されるような言動が繰り返されるわけです。
そういう意味では、とことん傍迷惑な男であるわけですが、その振る舞いがとんでもなくカッコいいってのも事実で、自分の美学を貫こうとする姿に惚れ惚れしたりもしました。人間ってのは本当に、一面的には語れないものですよね。
クライマックスのレースの場面では、凄まじい悲劇が描かれます。その生々しさと迫真性には唖然としました。音響も含めて素晴らしい臨場感を味わえる作品なので、ぜひとも映画館で観るべき!
以下は余談。最近つくづく思うのは、映画ってのはもちろん映像が主体であるわけですが、時にはそれ以上に音響が重要な役割を果たす……というか、感情を揺さぶる役割を果たしているように思えます。そういう意味でも、やはり「映画」として作られた作品は映画館で観るのがベスト。まあ、当たり前のことでしょうが。

『先生の白い嘘』
公開直前のインタビューで、監督がインティマシー・コーディネーターの起用を拒んだことを明かし、それがニュースになって注目された、という作品。結果的に、そのことで映画がヒットしているのかどうかは分かりませんが、タイトルが広く知られたことは事実でしょうね。しかしまあ、主演女優がインティマシー・コーディネーターの起用を希望したのに受け入れなかったってのは、明らかに駄目でしょ。
で、観てみた感想ですが、これはもう「男が酷すぎる!」ってことに尽きます。こんな男、実際に存在するのか、というレベル。でもまあ、きっと存在するんでしょうね、残念ながら。
物語は、基本的にはそのトンデモ野郎に振り回される女たちを中心に進みます。実際に登場する場面はトンデモ野郎よりも、主人公である女性教師と教え子の男子高校生、それに主人公の友人でありトンデモ野郎の婚約者の方が多いわけですが、物語の推進力を担うのはトンデモ野郎の所業です。ホントにもう、胸糞悪いったらありゃしない。こんな役、よく風間俊介は引き受けたもんだなぁ、と感心しました。
<以下ネタバレ>終盤では、トンデモ野郎がトンデモ野郎になったのにもそれなりの事情なり理由なりがあり、彼なりに苦しんでいたことが明かされます。それでも当然その所業が許されるわけもなく、彼は制裁を受けます。これは妥当な展開。
そして主人公とその教え子には、ほのぼのとした日常が戻ってきた……という感じで物語は幕を閉じます。賛否両論あるでしょうが、僕としてはこういう終わり方は好きです。

そんでもって、原作マンガがどんな風なのか気になったので、ネットカフェに行って読んできました。全8巻なので、3時間パックだとちょうど良いボリュームです。
まず驚いたのは、登場人物が多いこと。映画では4人に絞られていましたが、原作ではその倍以上の人物が登場し、それぞれに複雑な事情を抱えていたり、邪な考えを持っていたりします。なのでまあ、読んでいて疲れる疲れる。もちろん作者は途轍もない精神的な重圧を感じながら描いていたんでしょうね。読み終えた後、作者さんを労いたい気分になりました。
ちなみに、第2巻の巻末には萩尾望都によるコメント、というか、作者への激励メッセージが掲載されています。現在、マンガの配信サイト(コミックシーモアなど)では2巻までは無料で読めるので、興味がある方はぜひ。ただし、映画も原作マンガも、腹立たしい気持ちにさせるシーン、マジで胸糞悪くなるシーンが多いですから、そのあたりはご覚悟くださいませ。

●読んだ本

『どすこいな日々』関取花
『人間の証明 勾留226日と私の生存権について』角川歴彦
『沖縄について私たちが知っておきたいこと』高橋哲哉
『インティマシー・コーディネーター 正義の味方じゃないけれど』西山ももこ

●お気に入りor気になるMUSIC

町あかり『町あかりのニューフォーク』
a子『GENE』
中村さんそ『中村さんそに魅せられて』

*     *     *

ここんとこ映画の感想を書くのをサボってましたが、世間で絶賛されている『ルックバック』には僕も感動しました。後半の展開に驚愕し、心を揺さぶられました。ぜひともご覧ください。
あと、『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』も良かったです。双子の女の子が同じ男の子に恋をするという、少女マンガではありふれた筋立ての映画なんですが、この双子ちゃんがとっても自然体でチャーミングで、二人のやり取りを見ているだけで幸せな気持ちになれました。
で、この双子はてっきり実際の双子が演じているのかと思ったら、何と一人二役だそうです。つまり、一人の女優さんが双子の二人を演じていたわけです。でもさ、二人で並んでいたり喋っていたりするシーンも、かなり多いわけですよ。おそらく別々に撮って合成した箇所もあるんでしょうね。女優さんの演技力も凄いし、映像加工の技術も大したもんです。
人を好きになった時の高揚感、両想いになった時の幸福感、大事な存在を誰かに奪われそうになった時に嫉妬心など、様々な感情がすごく丁寧に描かれているので、ぜひともご覧くださいませ。

*     *     *

早朝に目が覚めるとまずはラジオのスイッチを入れる、というのが僕のルーティーンですが、水曜の朝5時半頃、いつものように東海ラジオを聴き始めたら、なんと甲斐バンドの『ダニーボーイに耳をふさいで』が流れていました。おおっ、と思わず布団の中で声を出しちゃいました。ちなみにオリジナルバージョンではなく、割と最近(といっても10年ぐらい前?)のライブバージョンでした。

他にもまだ書いておきたいことがあったけど、とりあえずこれにてアップします。

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