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トピアリー ブログ

日本のトピアリー文化のパイオニア
株式会社ネバーランドインターナショナル「宮崎雅代」公式ブログ

端午の節句とこいのぼり

2025年05月05日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます
トピアリスト・topiarist宮崎です。
5月5日は「端午の節句」。
端午の「端」は「はじめ」という意味もあります。
午は暦にある「午(うま)の日」のこと(『ふるさと祭事記』ISBN4-8294-0148-6より)。
写真は青刈り米でつくったアグリクラフトのこいのぼり。
お米ギャラリー銀座に展示した作品です。
アグリクラフトは私のお仕事の原点。
今日は原点にかえる日でもあります。
▲青刈り米でつくった
アグリクラフトのこいのぼり




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八十八夜とお茶畑

2025年05月02日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます
トピアリスト・topiarist宮崎です。
2025年の八十八夜は5月1日でした。
八十八夜とは立春から数えて88日目のこと。
新茶の時期ですね。
かちっと刈込んだお茶畑の風景が私は大好き!
以前、お茶の講座をもち近隣の女子大に教えに行っている生産者の方に会った時のこと。
急須でお茶を淹れたことがない学生が多くいると伺い驚きました。
一方健康志向や日本食ブームの高まりで、アメリカへの輸出量が急増。
農水省「日本茶輸出促進ポータルJapanese tea export promotion portal」サイトはインバウンド向けの発信が充実。
新茶をいただかなくちゃ!
農水省ポータルサイトはこちらから
▲真冬のお茶畑
@静岡県
▲ハーブ園で
のびのび育ったお茶の木





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「廃材活用」と「地域活性」

2025年03月25日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます
トピアリスト・topiarist宮崎です。
店頭に様々なカンキツ類が並ぶ季節。
ちょっと厚めのこの皮はアグリクラフトの材料になります。
写真ははっさくの皮。
アグリクラフトとは「廃棄される余剰農産物を使い、日本の伝承文化を基本に現代的な新しい感覚のデザインで造形物(クラフト)を創造するもの」。
はい、私が考案しました。
この活動は「廃材活用」であり「地域活性」でもあります。
「お米ギャラリー銀座」に始まり、「えひめ町並み博2004」で愛媛県西予市に、「食と花の見本市」で新潟市に伝わり根付いています。
乾燥している冬は材料の作り時!と話すと、新潟市の方々は「こっちはず~っと湿っている」と返されました。
雪に閉ざされる日本海側と雨の降らない太平洋側。
年々その差が顕著になっているような気がします。
さて、カリカリに乾燥したら「にいがたアグリクラフト」に届けましょう。
待っていてね。
▲廃材活用
カンキツの皮を
クラフトの材料に



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上巳の節句と桟俵(さんだわら)

2025年03月03日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます
トピアリスト・topiarist宮崎です。
やっと雨が降りました!
2024年12月~2025年2月の東京都心の降水量は合計33㎜。
1875年の統計開始からの最小記録を更新しました。
同時期の平均値が174.9㎜ですから、
今年の乾燥ぶりがわかります(日経新聞2025年3月2日参照)。

さて、3月3日は「上巳(じょうし)の節句」。
五節供のひとつで「桃の節句」「重三(ちょうさん)」ともいいます。
中国でおこなわれたた禊祓(みそぎはらえ)の習俗が伝来し、平安時代の朝廷や貴族の間で曲水の宴が行われました。
これは人形(ひとがた)に災厄を託して水に流す行事。
室町時代になると人形を贈る風習ができ、江戸時代(寛永年間1661~1673年)になるとひな祭りとして定着します(『年中行事大辞典』ISBN978-4-642-01443-4参照)。

子どもたちの健やかな成長を願う気持ちは今も同じですよね。
桟俵(さんだわら)を利用したシンプルな形が私のお気に入り。
今週も元気に参りましょう♪
▲桟俵(さんだわら)を利用した
お雛様



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奈良東大寺とツバキ

2025年02月26日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます
トピアリスト・topiarist宮崎です。
2月26日の誕生樹はツバキ(紅白)。
奈良東大寺の「修二会(しゅにえ)」の時期ですね。
国家万人のためになされるこの行事は752(天平勝宝4年)年に始まり、令和7年(2025)には1274回となります(東大寺HPより)。
2月20日から別火(べっか)と呼ばれる前行が始まります。
二月堂の観音様の宝前にそなえる花をつくるのもそのひとつ。
東大寺開山堂にある「糊こぼし椿」を模して紅白の紙でつくる造花です。
朝日新聞記事(2024年2月29日)にその様子がありました。
激動の世においても休むことなく1200年以上続く「修二会(しゅにえ)」。
一連の様子は司馬遼太郎氏の『街道をゆく24近江散歩・奈良散歩』(ISBN978-4-02-264477-0)に書かれています。
是非一度あなたも読んでみてください。
ニッポン、深いです。
▲糊こぼし椿
▲ツバキ(蜀紅)
東大寺の造花に似ています
『花図鑑樹木』より



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七十二候雨水と藍

2025年02月18日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます
トピアリスト・topiarist宮崎です。
2月18日は「雨水」。
七十二候では「土脈潤いおこる(どみゃくうるおいおこる)」です。
「早春の穏やかな雨が降り注ぎ、大地が潤いめざめるころ」とあります。
乾燥つづきの東京。
雨を心待ちにしているのは私だけでしょうか。
昨日の午後、強風と共に雨をいただきました。
でもね、樹々が潤うにはもう少し、といったところ。
一週間に一度でいいです。
春の芽吹きのためにたっぷりとお水をあげてくださいね。

さて七十二候。
「旬の兆し」の項目には「藍蒔く」とあります。
藍は東南アジア原産で日本に最も古く渡ってきた染料植物。
藍の種を蒔く時は豊饒を願い苗畑にお神酒を振りまくとか(『日本の七十二候を楽しむ』ISBN978-4-8094-1011-6より)。

写真は千代田区かがやきプラザ屋上庭園で育つ藍。
千代田区には「紺屋町」という地名があります。
これは慶長(けいちょう)年間(1596年~1615年)に徳川家康から軍功として関東一円の藍(あい)の買い付けを許されていた紺屋頭土屋五郎右衛門(こんやがしらつちやごろうえもん)が支配していた町に由来するもの(千代田区HPより)。
お江戸東京の真ん中で今も藍がすくすくと育っています。
▲8月の藍
▲11月
武道館を背にした藍の花



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雪をまとったわらアート

2025年02月07日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます
トピアリスト・topiarist宮崎です。
冷たい日が続きますね。
愛媛県宇和盆地からも雪の頼りが届きました。
撮影者は「えひめ町並み博2004」でお世話になった友三郎氏。
当時も膝まで雪が積もった日があったことを想い出しました。
高さ約7mのわら(藁)で作ったマンモスも白く輝いています。
わらぐろも真っ白!
ここは毎年4月に「宇和れんげまつり」が開催される場所。
同じ場所がれんげでピンクに染まるのです。
春を楽しみにしています。
▲高さ約7mの
わら(藁)で作ったマンモス
▲わらぐろ(手前)は
稲わらを積み上げて作ります



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初満月と小正月

2025年01月15日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリスト・topiarist宮崎です。
昨夜は冷たい夜空に輝く満月にしばし見とれてしまいました。
1月14日から15日の初満月を中心にした正月のことを「小正月(こしょうがつ)」といいます。
「大正月(おおしょうがつ)」では年神様を迎えて厳粛な物忌みを行うのが特徴であるのに対し、小正月には予祝の意味がある行事が多いのです(『年中行事大辞典』ISBN978-4-642-01443-4より)。
この日のために、もち花・まゆ玉などの飾り物を作ります。
これも豊熟の予祝を行うもの。
地域により形も呼び名も違いがありますが、豊作を願う儀礼への気持ちは同じ。
先人の願いに思いをはせる朝です。
▲初満月
▲繭玉@十日町駅(新潟県)




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じんじつと七草ばやし

2025年01月07日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます
トピアリスト・topiarist宮崎です。
1月7日は五節供のひとつ「人日(じんじつ)」。
古来中国では正月一日から六日まで獣畜を占い、七日に人を占うところから、この日を人日(じんじつ)といい、七草の菜を入れた粥を食しました(『荊楚歳時記』)。
この風習と春の若菜摘みが結びついて、日本でも平安時代から朝廷や寺社の年中行事となりました(『年中行事大辞典』ISBN978-4-642-01443-4より)。
七草を刻む時に唱える七草ばやしをご存知ですか?
一般的なのが「トウトノトリト、ニホンノトリト、ワタラヌサキニ」。
大きな音を立ててまな板をたたき鬼や疫病神を追い払うことに目的がありました。
穏やかな日常を過ごすための節目、ですね。
▲春の七草
セリ・ナズナ
御形(ハハコグサ)・はこべら
仏の座・鈴菜・すずしろ(大根)



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正月事始め

2024年12月13日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリスト・topiarist宮崎です。
12月13日は「正月事始め」。
婚礼以外は万事に大吉とされる「鬼宿日」にあたることから、年神様を迎える準備を始めるのにふさわしい日とされてきました。
あっという間に12月も半ば。
写真は今日の誕生花の菊(紫花)、花言葉は愛です。
愛と感謝の気持ちをこめて、まず神棚からお掃除を始めましょう。
▲菊(紫花)
花言葉は愛




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東京タワーと七夕飾り

2024年07月05日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリスト・topiarist宮崎です。
もうすぐ七夕ですね。
東京タワーと港区芝公園の七夕飾り。
なんだかいい景色ですね。
七夕は五節句のひとつ。
五節句とは無病息災や邪気を払うための日として、伝統的な年間行事を行う風習のことです。
日本古来の七夕は、夕方に神を迎えて翌朝穢(けが)れを神に託して持ち帰ってもらう行事。
各地に残るお祭りの方法は様々ですが、これらはみな豊作の願いをこめたものです。
梅雨というのに熱中症警戒アラートがアナウンスされる日々。
「高温障害(植物の熱中症)」がおきませんように、と願う週末です。
▲東京タワーと七夕飾り




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ヨーロッパの穀倉地帯から生まれた文化

2024年02月28日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリスト宮崎です。
2月28日の誕生花は麦わら(straw)、花言葉は「一致団結」です。
収穫した麦わらの外皮を外して熱湯で煮ると、黄金色に輝くクラフト素材に変身します。
「えひめ町並み博2004」では、その特徴を生かしたクラフト「宇和細工」が生まれました。
写真はベラルーシの麦細工。
ヨーロッパの穀倉地帯から生まれた文化ですね。
かの地に穏やかな日常が戻る日を願って。
▲ベラルーシの麦細工


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雨水・初候

2024年02月19日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリスト宮崎です。
2024年2月19日は七十二節気の「雨水・初候」。
早春の暖かな雨が降り注ぎ、大地が潤い目覚める頃をさします(『日本の七十二候を楽しむ』白井明大著 東邦出版より)。
しとしとと雨が降る今朝の東京はまさに「雨水」ですね。
そして誕生樹は「しだれ梅」。
今週もゴキゲンでまいりましょう♪
▲藤牡丹枝垂れ
▲梅の花





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「正月事始め」改めて感謝する朝

2023年12月13日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。
トピアリー宮崎です。
12月13日は「正月事始め」。
家屋と神棚を清めるお正月の準備をはじめる日です。
「煤取節句(すすとりせっく)」といわれ、単なる掃除ではなく、年神様を迎える大切な準備でした。
また、12月13日は冬の土用にあたります。
陰陽五行の土の気は、万物の終わりと始まりの真ん中。
よって旧年を去らせて新年を迎える準備をしました(『三越 日本を楽しむ年中行事』株式会社かんき出版より)。
写真はお米ギャラリー銀座に飾ったお正月飾り。
竹に見立てたお餅は、ヨモギを練りこんだ特注品です。
仕事人になるぞ~!と走り始めた頃。
農業に従事する各地の方々に助けていただいたことを思い出し、改めて感謝する朝です。
▲竹に見立てたお餅は
ヨモギを練りこんだ特注品
▲飾ったお正月飾り
@お米ギャラリー銀座


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「宇和わらぐろの会」上甲清さんとアグリクラフト

2023年08月21日 | 日本の伝承とアグリクラフト
おはようございます。トピアリスト宮崎です。
休日の朝、ラジオから懐かしい声が流れてきました。
「え?J-WAVEで??」と耳を澄ますと声の主は、愛媛県西予市宇和町の上甲清さん。「宇和わらぐろの会」の会長さんです。
私がアーティストとして参加した「えひめ町並み博2004」の宇和エリアでは
イベント開催を宇和町の方々と盛り上げようと2年くらい前からアグリクラフトのワークショップを行いました。
また、夜は池田屋さんの酒蔵で開催される「くらはつ」という会合にお邪魔してイベントの周知を行ったのです。
時は「宇和わらぐろの会」発足直後の頃。
ここで上甲さんにアグリクラフトを認証していただき!?私は大きな稲のオブジェを制作したのでありました。
先日、上甲さんの最新作をいただく機会があり事務所に飾っています。
その経緯はまた明日のブログで。
▲精巧にできたミニチュアわらぐろ
20年くらい前の上甲清さんの作品です
▲こちらが本物の「わらぐろ」
▲アグリクラフトの試作品を宇和町の方々に披露し
上甲清さんにも認証していただきました
▲上甲清さんの最新作と宇和のお菓子
▲日経新聞にも紹介され、今や上甲さんは時の人


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