しつこいな~!でも連休三日公演なので・・・(;^_^A
とおの物語の館にある蔵には、ご覧のような家紋が付けられています。
上の紋は花菱の廻りに円があるので、丸に花菱紋
丸が無いのが単純に花菱紋で、遠野南部氏の替紋のひとつです。
では最初の写真の紋はと云うと、南部変り花菱紋の一種だと思われます。
真ん中の円の周囲が若干異なって見えますが、おそらくそうかと。
盛岡藩主の参勤交代には、遠野南部氏の家臣も付いて行きましたが、その際、盛岡本藩の家臣と
遠野の家臣が同じ家紋を付けることで、道中でいざこざを起こすと困ることから、
遠野南部家臣はこの南部変り花菱紋の付いた羽織を遠野南部家から借りて身につけたそうです。
これを看板羽織と云います。
明治維新になり遠野南部家から家臣が離れる際、本同心衆は、この看板羽織を下げ渡して貰い、
その家臣の中にはこの紋の一部を変えて家の謂れとしたとのことです。
さて、
三連休最終日の14日(月)神楽公演も最後です。
まさか、私自身も三日連続で観るとは思っていませんでした。
時間前、遠野座の外から法螺貝の音、慌てて屋内から飛び出しました。八幡神楽さんです。
この三連休に神楽公演があることを、私自身、直前に知りました。
流石に毎日、イベント・観光情報をチェックするわけにもいかず・・・・。
芸能関係者の皆さん、私のような者が行っても良いイベントがあったら、教えて下さいねえ~!
最初は岩戸開き。
早池峰系神楽の最初は鶏舞で、遠野山伏系はこの岩戸になります。
古い書き物なのどを見ると、神楽の違いを3拍子、5拍子、7拍子とリズムで
分けているものもありますが、そのリズムをどう捉えて良いのか、私は、まだ理解
できないので、単純に早池峰系より山伏系の方が総じて速いリズムだという印象です。
これまでは保存会長がよく演じていましたが、若返っていました。笑
次に三番叟。
そうです!天女に続き、三番叟も二日連ちゃんです。笑
この三番叟にしても、早池峰系とは舞い方が異なります。
三幕目は十八番の恵比寿舞です。
この演目ほど、早池峰系と山伏系で明確に違うものはありません。
早池峰系とひとくくりで云ってしまいましたが、遠野では神人系神楽と云われ、
附馬牛町にある大出早池峰神楽さんがこの根本となります。
そこの大出早池峯神社は、江戸時代には神仏習合の妙泉寺でした。
その妙泉寺の神社としての機能があったのが大出で、そこを司っていたのが吉田神道の
始閣家の系統の方々で、それ故に神人系神楽と云われます。
一方、山伏系は、遠野郷八幡宮などのように一円の山伏たちが集って、
神事を行い、一座を組んで神楽を舞っていました。それらの山伏によって伝えられたのが
現在の遠野山伏系神楽となります。
古い時代の遠野は閉伊郡の一部で、当然、山伏の地域管轄も閉伊郡内だったと考えられます。
鎌倉時代になり、阿曽沼氏の所領となった折、釜石・大槌までがその領内になり、
江戸時代から今日まで川井を含め、大槌、釜石とのつながりは深いものがあります。
但し、江戸時代の閉伊郡は山伏の年行事支配が壽松院となり、遠野は大徳院と分かれます。
これが神楽にも大きな影響を与えたかどうかわかりませんが、少なくても、この恵比寿舞は、
両地域の繋がりを強く感じる演目だと思います。
と、何となくまとめに入ったところで、やっと連休の神楽話題が終了です。
次はと云うと、20日(日)の遠野は大変なんです!
観光協会のHPにもありますが、遠野市郷土芸能共演会が市民センターで10時から午後まで。
そこに躍進みやもり祭が入ってきました(観光協会HPには、今のところ詳細無し)。
会場はみやもりホール屋外で11時20分から午後まで宮守の郷土芸能も出演予定。
また、みやもりホール内では10時35分から宮守郷土芸能まつりが午前中いっぱい。
市内の地域によっては敬老会もあるようです。
この中で、下郷さんさ踊りさんは10時35分から宮守郷土芸能まつり、
11時20分から躍進みやもり祭、午後13時以降に遠野市郷土芸能共演会
塚沢早池峰神楽さんは10時55分から宮守郷土芸能まつり、
11時35分から躍進みやもり祭、午後の後半に遠野市郷土芸能共演会
と云うスケジュール
売れっ子芸能人、さあ、どう対応する?笑
お客さんは、遠野の町中と宮守との移動時間を考えると、両方を全て見るのは無理なので、
どちらか一方になりますが、さあ、どうしよう?