深夜プリン

深夜のプリンは至福のお味❤︎
♪うしなあっても〜うしなあっても〜人生は死ぬまで続く。

うちのファミリーヒストリーと美登利さんと登利さん

2018-12-02 | 本とマンガ部


一葉の『たけくらべ』



読了。

 

句点がほとんどなくて
カギカッコもない、口文がまだ一致していない時代に書かれた小説。

詳しい人のお話だと、唄を聞くようなリズミカルさが持ち味、な一葉の文。

「唄」って言っても、昔の唄ですからね・・・キツイかなあ?と思いつつ読んでみたら・・・

 

案外ちゃんと読めました。

 

すっかり現代語訳されているものも、でてるのですが、

文中に「ぶちきれた」とかでてくるのは、どうよ?と思い、

江戸と明治の情緒を味わっているとこに、いきなり「平成」言語が挟まってくるのも、

なんかしらけそうなので、ほぼほぼ「原文ママ」の松浦理英子訳で挑戦、してみた。

 

 

そもそも文学作品とか、別に興味はないんです。

 

でも『たけくらべ』は

そのうち、読んでみたいなあ・・・くらいには思っていたのです。

その訳。

子どものころ母方の親戚で集まると、時々聞かされていたのです。

『たけくらべ』と「美登利さん」という名。

「うちのおばあちゃんは、『たけくらべ』の美登利さんなのよ!」と。

 

うちの母方の家系図、公開。

苗字とか兄弟の名は伏せます。個人情報ならぬ、故人情報。

 

 

もちろん、うちの祖母は美登利さんじゃなく、

高祖母の名が、一字違いの登利さん・・・

 

だから美登利さんなの!・・・て訳ではなくて、

 

この登利さんの次の代、

私にとって曽祖父母(ていさんと福松さん)の稼業がなんと、

「置屋」だった!らしいのです。


場所は新吉原に近い浅草のどっか。


『たけくらべ』の舞台にほぼ近い界隈といってもよいでしょう・・・時代は少し後になるか?

 

 

(この地図の見切れた下に浅草浅草寺)

「お歯ぐろ溝」に囲まれた吉原遊郭の敷地が、はっきりわかる地図です。

見返り柳-11や、信如のいた竜泉寺-1、(住所も「竜泉」なのですね・・・)

一葉旧居跡-10 (でも一葉がここに住んだのは、一年ちょっと。)

もう、生々しいくらい、『たけくらべ』の町!であることがわかります。

 

 

作中、美登利家の説明に、姉は花魁、両親(義両親?)は吉原近くで芸妓たちのお世話をしている、

とか説明があって、これは多分「置屋」のことなんだろうな?と思います。

 

曽祖父母の稼業と、そこで生まれた私の祖母。

育った環境はまさにこれ、美登利さんなのです。

伯母たちがこじつけたくなるのも、ちょっとわかります。

 

売れっ子花魁の妹で、その美貌と才を買われて「遊郭入り」が決まっていた美登利さん・・・

幸か不幸か、祖母はそんな運命にはありませんでしたが。

 



その後の我が家のヒストリー

曽祖父が亡くなったためか、
浅草での地代に困ったかで、
宿場街だった現板橋区の仲宿に移転。
曾祖母、祖母や母の戸籍があったので、同じ稼業をしてたのか?は不明。

多分、時代的に「置屋」は廃業に追い込まれていたでしょう。

母が生まれた頃は、もう戦争が始まっていました。

「置屋」の曽祖母ていさんが、戦後間もなく没しています。









コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする