まったり中学受験

とある地方都市でまったり中学受験にトライします

公私について考える

2011年08月15日 | 中学受験
 お盆です。でものんびりすることはできません。いつも通り淡々と勉強です。塾のようなお盆休みは家庭学習の場合はありません。今は、算理社の既習範囲をもう一度おさらいしています。この作業は飛ばして過去問にするべきか悩みましたが、焦りは禁物と再復習することにしました。基礎問題限定ですが、今までじっくり取り組んだ内容がかなり定着しているようで安心しました。

 さて、2年ほど地方の中学受験を見てきた中で気付いたことを書きたいと思います。それは、教育理念や教員、授業の質は公私で変わるものではないということです。御三家といわれるような超難関中学なら、もしかしたら違うかもしれませんが、私は経験がなく分かりません。

 ゆとり教育や公務員への風当たりもあって、何となく公教育を批判したくなりますが、教員で考えれば、教員を志す学生にとって公務員である公立教員と中小企業職員である私立教員では、安定性にかなりの差があり優秀な学生が私立のみに偏るとは思えません。組織体制も民間だからフットワークが軽いだろうけど、それは軽率さと表裏一体でもあるわけで、トヨタやソニーの危機管理を見ても官民で明らかな違いがあるとは考えにくいです。

 実際、大学では地域最難関校は国立大学となるわけです。公私という仕組みと学校の優劣はあまり関係ないと考える方が自然です。いいところもあれば悪いところもあるという程度の違いだと思います。

 ポイントは公私ではなく、何らかの試験して、入学後も問題があれば公立中に押し付けることができるかどうかということです。いわゆる落ち着いた学習環境というやつです。極端な言い方をすれば、試験をして一定数の不合格者が出してさえいれば、入学時の偏差値にこだわる必要はあまりありません。

 こんなことは常識なのかもしれませんが、私としては気づくまでにかなりの時間がかかりました。このことに気付くと、難関校への無理な受験をする必要がないことにも気づきますし、もし不合格となり公立中へ行くことになってもあまり不安を持たずにすむのではと思います。