萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

早朝日記:枯野、綴りゆく物語に

2013-01-24 06:40:00 | お知らせ他
夢、枯野にも息吹は、



おはようございます、とはいえ真っ暗な朝の神奈川です。
昨夜から今朝にかけて雪予報ですが、今は積雪などありません。
でも水道の水が冷たい、そんな季節感は目を覚まします。笑

第59話「初嵐K2・5」倍以上の加筆で校正が終わりました、今日はこの続編をUP予定です。
ちょっと予定より進捗遅い&長くなりそうですが、今回の光一ターンは仕方ないなあと。
たくさんの感情と記憶に生きた故郷・奥多摩から初めて離れ発っていく想い。
それは宮田と湯原の第59話より、向きあう時間も感情もあふれています。

この続編からは、湯原との時間がスタートします。
雅樹の愛した山桜をめぐる周太への想いに、初めて現実世界・警察組織で向かい合う。
その時間に山っ子は何を想うのか、そして幹部という立場からどう成長していくのか?
そんな始まりを描いていけたらなと。

朝一UPも今日、出来るだけ頑張りますね。

写真は近所の河原です。
枯れ尾花が山風にそよいでいく、冬のワンシーン。
もう命を終えようとする芒の姿、けれど斃れた後にはまた新芽が生まれます。
こんな自然の摂理にも人間の姿は見えて、第59話「初嵐K2・5」に光一が語る後藤の夢のようです。

青梅署山岳救助隊副隊長である後藤は、息子を亡くしています。
そのエピソードは第59話にて、宮田サイドと国村サイドの両方で語られている通りです。
1週間を共に生きた息子への夢、それは息子の死により消えて叶わぬ夢となりました。
けれど、この1週間があったからこそ後藤はトップクライマーの育成者の道を歩みます。
そして宮田と出会い諦めた夢は蘇えっていく、それは枯草が萌芽の温床になる姿です。
そんな後藤と宮田の夏は、第59話から始まっています。

この夏に宮田も大きく成長し、湯原も国村も時は動いて物語は動きます。
今リアルは冬ですが、孟夏の輝く人々の物語です。





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