萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚86

2014-05-09 08:42:11 | 雑談寓話
おはようございます、青空な朝です、
昨夜はカナリ疲れて寝ました、で、加筆校正ほか進んでいません、笑
それでもバナー押してもらったようなので続きまた載せます、楽しんでもらえていますか?



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚86

5月連休明け、新人研修まだ終わっていない&年度初めに職場は慌しくて、
それでも年度末決算トリアエズ終わってプロジェクトも年度納めが終わり、
新年度の契約やら予算やらの話は出始めていても、すこし楽な時期になった。

で、仲良い同期たちと夜茶or呑むってコトが増えて、笑
昼か上がり定時にメールor最初に帰るやつが声かけてくれるようになり、
いつも同期で集まるカフェかダイニングバーで待ち合わせってコトが習慣化した、

「8時くらいに上がれそ?」
「だね、呑みの店に行けばいい?笑」
「うん、皆は7時にはあがるからさ、よろしくなー」

なんてカンジに誰かしら声かけてくれて、
ほぼ毎日ソンナ感じで同期と話せるダケの余裕が出来て、それが楽しかった、

職場の同期ってナンカ気楽で良いところがある、
同じ職場だから仕事の相談も人間関係の相談でも話がトリアエズ早い、
ソレが逆に話せないことも当然あるけれど、で、話せないに該当するネタを同期からツッコまれた、笑

「おまえって御曹司サンと仲良いよなーあのヒトってドッカの跡取りってマジ?」

やっぱソコ気になるんだ?笑
この同期は部署が違う、だから御曹司クンとの接点は少ない。
それでもソレナリ目立つ存在なんだなってコト改めて思いながら答えた、

「マジだったら佐藤はドウなわけ?笑」
「俺はドウもしないけど、転職がドウのって話ちょっと聞いたからさ、」

そういう話しも有り得るだろう?
そんな納得しながらワザと解らない貌して訊いてみた、

「転職と御曹司クンが何の関係あるワケ?」
「だからさ、あのヒトん家に転職するかもしれない人がいるってこと。おまえも誘われたりとかしてる?」

やっぱソウイウ噂も出ちゃうんだ?笑

「無いよ、ドッカらソンナ発想?笑」
「いやーおまえのことスゴイお気に入りっぽいからさ?あのヒトいつか家の仕事に戻るんだろうし、おまえも連れてきたいかなとか、」

なんてコト同期は笑って言いながら「ホントはあるだろ?」って貌だった、笑
そういう詮索が同期からもされるのってアンマリ楽しくは無い、
だから言ってみた、

「友達選ぶのにソウイウ観点ってないよ?転職するなら他のトコ行きたいしね、笑」

っていうかソウイウ観点って失礼でもあるのにね?笑

とは思うけど現実そんな話が出たって不思議はない、でも御曹司クンには迷惑だろう?
それでもソンナ目的で近づく人間も多分いる、そんなこと考えながら御曹司クンの理由が少し解かる気がした。

なぜ笑顔仮面を職場で外しきれないのか?

家業の跡取り、そんな「立場」と仲良くなりたい人間もいる。
そこに御曹司クンという人格は関係ない、ただ「立場」だけが惹かれる理由。
ソレが透けて見える人間たちがこの職場にもいる、ソウイウ御曹司クンの心理がちょっと哀しくなった。

人を信用できないのは相手の態度だってコトも確かにある、

信用できない人間関係しか築けない本人にも確実な問題がある、

そんな相乗効果が御曹司クンにはある、
で、ちょっと試してみたくなって同期に言ってみた、

「だったら御曹司クンここに呼んで一緒に呑む?直接ナンデも聴きたいコト訊けばいいだろ、笑」

訊きたいコトあるんなら本人に訊けばいい、
そう思って言ったけど同期に言われた、

「いや、俺あのヒトはイイや、正直ちょっと苦手、笑」

笑いながら言われて、
ソレがドウいうことか解かる気がして、そのままツッコんでみた、

「ふうん、御曹司クンのどういうトコ苦手?笑」
「なんだろ、なんかホントのトコで話してくれてないなって感じしねえ?」

考えこみながら答えられて、
その解答に他の同期も口開いた、

「佐藤くんが言うこと解かるな、私も御曹司サンって取っ付き難いよ?」
「それ解かるーなんだろ、表面だけでしか喋ってないカンジ?全部さらけ出せとは言わないけど、」
「仕事で関わるトカ俺も少ないけどさ、自販機のトコで雑談とかしてもナンカなあ?いつも笑顔なのはいいんだけど、」
「当たり障り無さすぎっていうかー…なんか見下されてるカンジするかな、本人そのツモリ無いかもしれないけど、」

ソンナ感じに話しているのを聴きながら、そうだろなって思った。
ドコか壁を作っているところが御曹司クンはある、その理由はバイセクシャルであることだけじゃない。
職場に絡む実績、資格、学歴、そんなアレコレも要因にはあるワケで、そういうの違う部署の人間にもバレている。

こういうの本人が想っている以上に周囲は敏感だ?

そんなこと考えながら皆の言っているの聞きながらジントニックかナンカ呑んで、
そしたらポケットで携帯電話が振動したから何げなく開いて見た、

To :御曹司クン
本文:いま元職の皆で呑んでるとこ、やっぱコッチ楽しい(顔文字笑顔)
   なんか今つきあってる人とかいるのか訊かれてさー好きな人はいるって言っちった(顔文字照笑顔)
   おまえも同期と呑み?誘われてるっぽかったけど。
   帰ったらまた電話したいかも、いい?

ってカンジの文面に、
コウイウとこが御曹司クンの「取っ付き難い」になってるんだよなーと納得した、


とりあえずココで一旦切ります、続きあるんですが気が向いたら続篇また。
Aesculapius「Mouseion33」もう少し加筆校正します、それ終わったら第76話の続き載せます。
この雑談or小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続けるバロメーターにもしてるので、笑

取り急ぎ、




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