
映像にこだわりとセンス

アングルにも色彩にも細部まで凝ったところが見受けられて。綺麗でした。画像もイ・ヨンエも。
始めはベージュと赤がセンセーショナルで、肌と血の印象→黒と赤で堕ちていく中にどくどくたぎる血の印象→最後はだんだん漂白されていく(でもぬぐい切れないけれど)白と黒に染まったままの深層心理のイメージ。
感想としては好きな1本ですが、見る前の予想(スパイものだと思っていた)を裏切って想像以上に重い・・・

今までも邦ドラマや洋画でもあったタブーだけど。
あなたなら、
あなたならどうしますか?
大事なものを何の前触れもなく、何の根拠も、関わりもなく、
想像も及ばぬいきさつで壊されたら―――。
『許さない』の矛先はいったいどこに、
どこに?
自分の心が壊れる前に私なら―――?
