Hola!
今日は私が大好きな生地「インドシルク シャンタン」のお話です。
「シャンタン」と言う生地は元々、中国山東省(シャントン省)の山東絹で織られた
日本の紬(つむぎ)のような生地で緯糸の太さにムラや節があるのが特徴で、
布面が粗くシャリ感があり凹凸があるので光を受ける角度によって輝きが異なりとっても趣があります。
上の写真一番下の生地は緯糸にエンジ、縦糸に青を使って織られているのでの
まるで玉虫の羽ように色が変化してキラキラします
「シャンタン」は、近年ではシルク以外の化繊などでも織られていてドレスや衣装生地としてよく使われます
適度な張りと光沢感が魅力で、ボランテ(フリル)などに使用するとキレイなドレープが保たれます
そして!今回は、ちょっぴり高価で少し扱いづらいので、一般的にはあまり使われない
「インドシルク シャンタン」を使ってお客様の衣装リフォームを手掛けています。
ボランテもこの通り宝石のように輝いてワイヤーを入れたような張りがあります。
でも、私がこの生地を好きな理由は、生地の張りや光沢だけではないのです
中国で生まれたシャンタン生地・・シルクロードの中継地点インドを経由してヨーッロッパ各国に届けられたのかな
ジプシーの起源はインドの遊牧民なのではという説もあるし、なんだかフラメンコとも深い関係があるように思って
「インドシルク シャンタン」の輝きを見ていると・・遥か遠い昔に思いを馳せてしまうのです
この生地を始めて手に取ったヨーロッパの人達は、きっとこの妖艶な輝きに魅了され翻弄させられただろうな~
な~んて想像力が掻き立てられます
衣装の完成は、また次回
お楽しみに
アトリエ*cesta de costura* 》公式サイト
TOMOMI SATO
衣装制作・リメイク等に関するお悩みご相談は
↑公式サイトの ”お問い合わせ” よりお気軽にお問い合わせ下さい。