ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

やっぱり次は「瓶のフタあけ」??

2009-03-28 20:00:35 | 昔の道具・暮らし
私の使っているのは今はこれ、もらいものです。
といっても、めったにお世話にはならないんですが。
あまり使いよいとは…思えてませーん。

昨日に続いての「昔話」です。
瓶詰め、これはもう液体モノは全部瓶でしたよね。
昔はなんでも「量り売り」というのがけっこうありました。
お味噌もしょうゆもお酒も。
こんなお店の記憶があります。味噌ダルの上には透明プラスチックの
傘を開いたようなフタがかぶせてありました。
毒々しい「紅ショウガ」や「らっきょ」「佃煮」…バットにはいってたような…
上から下がっているカゴは「つり銭」が入っていて、ひもはゴムでしたねぇ。
その左の新聞紙は売ったものを包むためのもの。


   


魚屋さんもお肉屋さんも、経木とか竹の皮とか…、
八百屋さんは新聞で作った紙袋に、おナスやきゅうりを入れてくれました。
お魚屋さんで水色のビニール袋を使い始めたのは、
私が10歳くらいからでしたかねぇ…。
かーさんは毎日、ゲタやサンダルをつっかけて買い物籠をぶら下げて
商店街に買い物にいきました。
肉はお肉屋さん、魚は魚屋さん野菜は八百屋さん、薬は薬屋さん、
おもちゃはおもちゃ屋さん、ノートは文房具屋さん…、
そのお店ごとに「人」に会い「人」から買いました。
今じゃ○○スーパーの何々売り場…便利ではありますけどねぇ。
言葉を交わすのはレジのヒトだけ、そのレジさんとでも
レジのヒトが「いらっしゃいませ」と言っても「こんにちは」と言う人は少ないし
「○○カード(店のお買い物カード)はお持ちでしょうか」と聞いても、
だまって出すか、「ないわ」と一言、「ありがとうございました」と言っても、
だまってカゴをズルズルッとひっぱっていってしまう。
言葉を交わすのは、そんなにめんどうなことなんでしょうかねぇ。
よく「無人島にひとつだけ持っていくとしたら」というのがありますが、
私は「話し相手」…ははは、とても一日だまってられまへん。

さてさて、話しがそれてしまいました。
瓶詰、のお話し、しょうゆ、ソース、お酒、みりん、酢、
あっマヨネーズなんかも大きな瓶にはいっていて、
残り少なくなると、スプーンで必死にかき集めましたねぇ。
最近は「瓶」で買うものと言ったらジャムとか佃煮もの、
ちょっといいソースとか、オリーブオイルとか…。
そうそう、母のイナカから昔は筍の水煮を「瓶」で送ってきましたっけ。
瓶詰のいいところは、缶みたいに匂いがしないところと、
何回でも開閉ができるところ、あとでほかのものを入れられるところ…。
へぇへぇ、山ほど大小の瓶をためてましたです…。

この瓶の困るところはなかなか「あかない」場合がある…ですね。
いえ、実は私、瓶あけで苦労したこたぁほとんどございません。
なんたってホラ、急須の持ち手、ねじ切るヒトですし…。
オットのあけられない瓶をクイッとあけたときは、「男手のいらん嫁だ」と。
母なんかは、よく瓶のふたの横をコンコンたたいてましたね。
あれも「ばばの知恵」ですが、フタがベコベコに傷つくんですよねぇ。
それでも確実にあきましたし、私の握力が母を越えるまでは、
もっぱらあかない瓶は「コンコン」でした。
最近はさすがに握力が落ちてきて(ほんとですよっ)瓶あけのお世話になってます。
今はいいものがありますよね。
こんなのみつけました。
要するに滑らなきゃいいわけですから、
一番単純なのは、ゴムのわっかになったものとか一枚の丸いゴムとか、
昨日の缶切りタイプのこんなのとか…。
いろんなのが出ているのですが、シンプルなもので安いもの、
これは実は「介護用品」のなかに意外とあるんです。
お年寄りのように単純に力が不足する場合とか、あまり凝った形のものだと、
逆にそれを使うだけの力がないとか、あるんですね。
だからぺチャッとかぶせてクイッとできる、シンプルなのが一番なわけ。

あとは究極見当たらないときは「滑り止めつきの軍手」、でっせ。
いずれにしてもものすごくカタくて「ふんぬッ!!」とちからを入れなきゃ
あきそうにない場合は「血圧」あがりますからね、瓶のふたの横コンコンです。

缶切り、栓抜き、牛乳のフタあけ、瓶あけ…今も家の中には
たいがいあるものですが、使うことは少なくなりました。
「めんどくさいこと」がだんだん減っていきます。
便利に暮らすことは、傷みやしんどさや、思いっきり力をいれることや、
何かをねじることや、つまむことや、ひっぱることや…、
なんか基本的なことを忘れて、不器用になっていく気がします。
「しつけ箸」というのがありますね。
妙なところに指を入れる輪とか、ひっかけるでっぱりなどがついていて、
それでご飯を食べると箸の正しい持ち方がわかる…。
その輪っかやでっぱりのない箸使ったら、食べられないの?
箸の使い方なんて、親が横でうるさく言ったり、
親の使い方見て覚えたりしたものです。

最近気になるのは、何かで相手が字を書くときのペンの持ち方。
基本的に箸と鉛筆って、同じ持ち方なわけです。
書くときにヘンな持ち方してると、この人箸もちゃんと使えないな…と。
食べられりゃいいじゃん、かもしれませんけれど、
「お箸の国の人」ですからねぇ。外国人の方がうまかった日にゃ泣けまっせ。

「それがないと本当に困るヒト」が使うものは、そういうヒトに使っていただいて
若いうちは、少しはめんどくさいこと、やってみるといいと思います。


追記…昨日うまこ様に絵をみせていただいて、思い出しました。
   もう少し小さいタイプですが、缶詰の縁にのっけてグルグルと
   小さいつまみを回すタイプの、ありました。
   缶が小さいとスベって回りにくいのでつかってませんでした。


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6 コメント

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スイス製 (うまこ)
2009-03-28 21:18:33
瓶の蓋はもう何年も(何十年も?)こればっかり。
ストロングボーイですが、
チリスの名前も書いてなくて、スイスとしか書いてありません。
よっぽど古い?
しかし最近はこれを使っても苦労するようになってきました。
夫と二人がかりで開けるのはもちろん、
時には蓋を火であぶったりして、やっと、開けています。
我が家は自家製瓶詰め多用家族ですから、大変です・・・・
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Unknown (陽花)
2009-03-29 09:27:15
子供の頃はイラストの通りでした。
懐かしい感じがします。

瓶の蓋開けは一度手首の筋がおかしく
なってからは、敬遠しているのですが・・・
ゴム式も他のもあることはあるんですが、
いまいちで・・・このくるくるは便利
そうですね。
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Unknown (てまりばな)
2009-03-29 11:30:25
うちは開きにくい瓶の蓋は
火で軽くあぶっていました。
私は瓶の蓋開け、苦手です~。
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Unknown (とんぼ)
2009-03-29 11:51:37
うまこ様
これ、たしか10年位前に
もらったんじゃないかと思うのですが、
最初はなにこれ?で、オープナーの文字で
「ああなるほど」と思った時代遅れ…。
これも滑ったりしますね。
手の力がなくなる、というのは、
瓶あけでつくづく感じます。
私が結婚するとき、母が「一家にひとり
バカぢから、だったのに」と…。
アテにされても、いまや昔の面影ナシです。

返信する
Unknown (とんぼ)
2009-03-29 11:54:20
陽花様
こんな感じのお店が何軒か並んでいて、
なんとか市場って呼んでました。
「○○屋さんにお使いいってきて」なんて、
屋号で言われたのも懐かしいです。

瓶のふたあけは、ほんとに手首を傷めますね。
私も腱鞘炎をわずらっているのを忘れて、
これで悪化させました。
年とってくると「力がいらない」のが
いいですね。
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Unknown (とんぼ)
2009-03-29 11:57:13
てまりばな様
あかないと、ほんとに泣けてきますね。
衛生上仕方がないのでしょうけれど、
こんなにきつくせんでも…と思うことあります。
最近は力を使いたくないので、
やっぱりコンコンたたくことの方が多いです。
お互い、手を傷めないように気をつけましょう、
なんにもできなくなっちゃいますもんね。
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