ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

ゴマすり、じゃなくてすりゴマ

2021-12-22 00:08:54 | 昔の道具・暮らし

 

写真は、頂いたお赤飯の箱とついていた「黒ゴマ」の入った袋。オーソドックスに「鯛の図柄」。

お祝い事のお返しの風習、なんかほっこりします。お赤飯もちょうどいい柔らかさでおいしかったです。

こういうものはなくなってほしくないですね。

 

私はゴマが大好きなので、お赤飯のゴマなんて、ごはん隠れるほどかけてしまいます。

青菜系でもインゲンなどの豆系でも、あえるとしたら「ゴマ」です。

まあ時間がなくてマヨラーになってしまうこともありますが…。

もちろん「すりゴマ」もいろいろ販売されていますから、それもあるにはあるのですが、

私は「いって、すった」ゴマが好きなんです。香りが違いますしねぇ。

 

さて、こんなものを買いました。ちょっと歪んでいるのは、ちゃんと蓋閉めてなかったからです、すみません。

 

        

 

これ、すり鉢とすりこぎです。

すり鉢ですが溝がありません。ざらざらとしたステンレスです。そして卵型のものがすりこぎでヒノキ。

ふたはシリコン製で、つるんと丸いこの「すり鉢」の支え、滑り止めになります。

 

               

 

卵を手に持ってスリスリするわけです。まだ使っていませんので実際の使い勝手はこれからです。

単純に「すり鉢洗わなくて済む」というのと、なにしろほぼ一人分ですからいつも少量なんです。

それで買ってみたわけです。

 

ゴマをどうにかする道具、なんかヘンな言い方ですが、いるところから始めるには

「焙烙(ほうろく)」がいります。今の時代、これもあまり見ませんね。こんなの。

画像お借りしました。伊賀焼だそうです。

 

                   

 

実家にただの素焼きの焙烙がありましたが(年季入っててけっこう汚れてました)、

母がお茶煎るにはいいけれど、ゴマはきれいにでてこないこともあるし、なにより洗いにくい、

そんなことを言ってました。そしてある日「これにした」と買ってきたのがこちら。

我が家にもと一つくれましたので「こりゃ便利」とすでに30年以上使ってこの汚れようです。

 

         

 

ゴマの様子もよく見えますし、蓋をばかーんと開けるとさっとゴマをすり鉢に移せるし、

便利なのですが、最近のガスコンロは安全重視で、何かのっていないと炎が小さくなってしまいます。

なのでうまい具合に底をガス台に擦るようにしなければならず、いるときにはけっこう気を使います。

 

さてさて、簡単に「ゴマに関するお話」を書こうと思ったのですが、

最初にハタと手が止まったのは「いる」という漢字。

この記事、最初から「いる」はひらがなで書いています。

「いる」は料理系では「炒る」「煎る」が多いのですが、

たとえばコーヒー豆などは「焙煎」の「焙」、これは「あぶる」と読みますが、

実際には「いる」って言ってますよね。

試しに「いりごま」と検索すると「煎りごま・炒りごま」両方でてきます。

まぁどうでもいいことかもしれませんが、私は実際には「焙る」で「いる」と読みたいなぁです。

 

次はほんとに、やっとすりすり…ですね。するのは「擂る」ですね。

すり鉢、我が家には大中小とありますが、一人分だと一番小さいので事足ります。

すりこ木はいっちょまえに「さんしょの木」です。これも実家からのもらいもの。

なぜすりこ木には山椒の木がいいのか…単純に固いから?と思っていましたが、

山椒は元々「ジャパニーズ・ペッパー」と呼ばれて、最近ではヨーロッパなどでも使われている香辛料です。

ちりめんざんしょなんて、あのピリッ…がおいしいと言いますね。

なので、すり鉢ですっているうちに、すりこ木から少しずつ削れて山椒の香りがつく、とか

解毒作用がある、とか、そんなふうに言われているのだそうです。

 

お赤飯はとてもおいしくいただきました。そしておまけ話と言うにはぜいたくなお菓子ですが…

お礼にとこんなものをいただきました。ちょっと和風のオシャレで豪華な箱。

 

           

 

和紙の紐を解くと…和柄の…なんとチョコレートでした。1枚ずつ全部柄が違います。

 

        

 

もったいなくて食べられないぃと言いながら、写真を撮るために端を摘まんでさわっていたら…

指先の体温で、あっけなく端っこが欠けてしまいました。うぉぉぉぉと思わず絶叫!

 

        

 

えぇあきらめて、おいしくいただきました。

もったいないけれど、チョコレートですからそのまま置いたら変質します。

惜しい惜しいと言いながら、少しずつ頂くことにしました。

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