ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

今日はつれづれで…

2009-03-29 20:53:31 | つれづれ
実はこのアマリリス、去年の12月にお見せしたものです。
大きく咲いたので、実家に届けまして、その花が終ったら、
またつぼみが出てきて、今四つ咲いてまして、
下からもう一本つぼみがでているんです。すごいエネルギーですわー。
バサマが、ずーっと楽しませてもらったから、今度はおまえのところで、と
「一時帰宅?」してきたのですが、とたんに寒くなったので、ちと心配。
実は我が家のアマリリスは花おわって一応お礼肥はしたものの、ほったらかし。
いやーなんか恥ずかしいねぇと言ったのですが、昨日見たら、
ちゃんと真ん中から新しい葉っぱが顔を覗かせてました。
元来丈夫なんですねぇ、びっくりです。



さて、今度また「支援制度」が変わります。
認定という言葉は「忍定」としたいくらい、耐え忍ぶ内容になりそうです。
何かというと財源がない…という。
私たちはお財布の中からきちんきちんと「税金」払ってます。
その税金の使い道をこんなにわけのわからないようにしたのはダァレ?
使途不明金とか政治献金とか未払い金とか…アレだけのお金があったら、
特養や障害者施設の職員に、どれだけボーナス出してあげられるか。
それなのに、みなさんに「給付金」をだして「さしあげる」ですよ。
ありゃもらうんじゃない「返して」もらうんです。
だから私は「返して」もらわなくていいです、
かわりにもっと私たちにとっていいことをしてください、といいたいです。
もちろん、もらったほうがいい家庭はもらうべきです。
でも「ありがたい」なんていわなくていいんですよ、
元は「私たちのお金」なんだから。
税金の使い方がヘタだから、こんなふうにおかしくなっちゃったんでしょ。

日本全国姥捨て山状態です。住所変えましょう、
横浜市○○区○○町第3姥捨山1丁目5番地、とか。

なんで急にこんなお話しを書いたかと申しますと、
たまたまある文書で「4月から変わる認定制度」のことについての記述があり、
介護の程度を決定する「判断基準」の変更について、
こんなことが書かれていたからです。

移乗・移動について
現在…「自分では全くできない」人については「全介助」
新基準…重度で寝たきりの場合、移乗・移動の機会がないので、
     介助も必要ないため「自立」とする。

薬の服用について
現在…「服用時間を忘れたり、服用量がわからない」場合は「全介助」
新基準…「服用時間や量について、本人が理解する能力については問わない」
     という設定上で「自立」

わたしゃ「日本人なのに日本語がわかんなくなったか」と思って
何回も読み返しちまいました。
「自立」ってナニ!これ考えた人って、どーゆーアタマしてんの?

もちろんこれがそのまま通るとは思いませんが、
そもそもこういう試案が出てくること自体が、福祉の意味もわかってない、
というより「人として、暮らしてるのか?」と思います。
自分の親や兄弟、将来的には自分のつれあいや自分がそういう状態になったら、
などという想像力は働かないのでしょうか。
まぁ大事なことを決める一番てっぺんの人たちは、いよいよになったら
うなるほどのお金使って、腕のいい医者をよびつけて、看護婦を専任でやとって、
お手伝いさん増やして…奥さんに汚れ物の洗濯させたりはしなくてすむのでしょ。

同時期にテレビで「福祉先進国」のデンマークのリポートがありました。
税金高いです。消費税なんて日用品25パーです。
それでもかわりに「子供は大学まで学費はナシ、医療費もナシ」、
大人が通院する場合は、病院でも10分程度まつだけ。
30分待つとお金(税金)を返せと訴えられちゃうそうな。
つまり、私たちの懐からでたものを、正しく使ってるってことです。
議員の給料は、確かに一般市民よりはたかそうですが、
日本の半分以下、議員宿舎はホテルの一室みたいな作りで、ワンルーム程度。
それも全議員分なんかない…。
運転手つきの公用車なんか使ったら「市民から議員として選んでもらえなくなる」

なるほどねぇ…。
私は何もかも外国がいいとは思いません。問題のない国なんてないのですから。
ただ、欧米でも福祉先進国といわれる国は、
基礎的な部分が、しっかりしたところから始まってる気がします。
まず「全ての国民」がちゃんと暮らしていくにはどうしたらいいか、と
このアタリマエのことを、きちんと考えているんですね。
カンタンにいうと「きめが細かい」んです。

日本では、ヘルパーさんは洗濯はしてあげられる、
介護されるヒトの着ているものだから。
でも窓ガラスの汚れは磨いてあげられない、そのひとに関係ないから。
現場を何も見ないで、文章だけで決めているからですね。
おまけに日本の「介護関係」の人たちのお給料は同年のひとより低いです。
息子の施設の職員さんたちを見ていても、
その人たちのボランティア的な気持ちに助けられてる部分がすごく多いです。

外国の介護は、道具を使う医療行為もすれば、家事掃除もする…。
日本では痰を引いたり、注射をしたりするのは
「医療行為」だから医療従事者以外はできません。
原則、座薬も入れちゃいけないんですよ。
そのくせ、家族は家族であるというだけで、なんでもやらされます。
結局は「事故の場合の責任の追及」のためです。
家族なら万が一でも文句は出ないですから。
あーきりがなくなってきました。


このブログで、あまり政治だのなんだのについては書きたくないんですが、
息子のこと、母のこと、この先は父のことも考えると…。
よく、船にたとえて「日本丸はどこへいく」とかいいますけど、
今の「日本丸」…イカダになってません?
ロビンソン・クルーソーじゃないんだから、と思うけど、
なんかまずは自分の身は自分で守らなきゃ状態で…
サバイバルな国になりましたなぁ。

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6 コメント

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出るのはためいきばかりですね (えみこ)
2009-03-29 21:50:48
強いんですね^^アマリリス。
独りっ子で16年間両親を介護された方の本を
とりよせてすこしづつ読んでいます。
本業はジャーナリストさんで、高齢者介護のガイドブックも編集されている人です。
こちらから言わないと行政は動かないので、万が一があったら事前に問い合わせ、申請は必須、行政が手の届かない家庭負担は、お金で済む部分は民間保険で補填する。主治医は名より実をとってふだんから通院しておく。隣近所にもあいさつをして
できれば電話番号を交換しておくといい…。高齢者の介護は
お嫁さんがするものだという姿勢そのものを変えるべき、
介護者の理想を押し付けて来る周囲には「耳ちくわ」…。
実際に介護されている方でなければ分からないお話に釘付けです。その砦である福祉にこんなひどい基準をつけるなんて
信じられません。福祉手当の減額を通知された時、
「よりよい福祉サービスのために減額します」とぺらぺらの
紙一枚にそれっきりでした。「よりよい」サービスって
行政に都合のいいって事でしょうか?なにかちがうと思います。
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Unknown (陽花)
2009-03-29 22:07:02
新基準って、重度の人は何処へも出るな、
お薬も飲んでも飲まなくっても関係ない、
ですか・・・
思いやりのかけらも見えませんね。
本当に情けない世の中になってきましたね。
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Unknown (とんぼ)
2009-03-30 19:19:40
えみこ様
「現場」は100あれば100通り、
1000あれば1000通り違います。
その中で、できるだけ、となれば
まずは「きめ細かくなくては役に立たない」、
そんなことがわからないのですね。
どこまでいっても紙の上だけで考えた「ヒトゴト」です。
自分がそうなってみてはじめてわかるんでしょう。
寂しい国になりましたね。
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Unknown (とんぼ)
2009-03-30 19:21:39
陽花様
姥捨て山も通り越して、早く死んで~ですね。
私たちの老後や、子供の代の老後を考えると
不安になります。
どうなっていくんでしょうね。
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Unknown (ゆん)
2009-03-30 22:59:04
今晩は。
昨日から、何度も読み返しては「う~ん。」とうなっております。

 この文面通りにはならないまでも、この発想が既に 人でなし。
 ただのデスクワークの一つなんでしょうね。「決算のケ〇上げるために何か考えとかにゃ~!」の感覚。

 明日はどっちだ!です。

 
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Unknown (とんぼ)
2009-03-31 19:15:13
ゆん様
リカイできませーん、です。
ほんとに「心」なんてものはカケラも
見えませんね。
いい加減壊れてきていますからね、
ほんとに先が見えません。
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