【西武】2000年ダイヤ改正の話題

西武鉄道ではダイヤ改正を去る3月29日から実施した。ダイヤ改正は昨年3月15日の一部修正以来となり、運用の大幅な変更は約２年ぶりになる。今回のダイヤ改正は池袋線系統を中心に大幅に運用変更が行われ、高架複々線化の工事の進捗に伴ったものに関連している。一方の新宿線系統は小規模な運用変更にとどまっている。
池袋線系統の改正点であるが、練馬駅の上り急行線（通過線）の完成に伴い、同駅周辺の上り列車の運転時分が修正された。特に朝間ラッシュ時においては同駅の退避を開始することで、優等列車・特に急行・通勤急行・快速急行の所要時間が最大で7分短縮されるなど、その効果が顕著に表れるダイヤとなった。また、有楽町線の最終電車の時刻が繰り下げられ、最終新木場発和光市行からの乗り継ぎが可能になった。

次に新宿線系統であるが、こちらはスピードアップなどの目玉もなく、非常に地味な改正であった。変更の中心点は運用のみで、既に2月20日から20000系が運用を開始していることもあって、運用変更も終了しているようだ。また昨年3月15日において、回送列車から旅客扱いに変更した夕方上り急行列車が時刻表に掲載されたが、面白いことに玉川上水始発の急行列車は列車番号がなぜか2400番台を名乗っておらず、2250番台となっているのが興味深い。

特急列車は朝間ラッシュ時前の特急に増発が行われた。連日の乗車率が高い「ちちぶ4号」「小江戸2号」の救済のために、両列車のそれぞれ約10分後・10分前に「むさし6号」「小江戸2号」が新設され、この時間帯の特急券のニーズに応えられるようになった。