すいーと雑記帳

とっこの独り言

コザ騒動写真展へ

2010-12-19 20:10:51 | 日録・雑感など
12月19日 SUN   22℃

17日に沖縄へ来た菅首相は、昨18日、自衛隊機に乗って普天間飛行場や辺野古を「視察」した模様。
昨日はいい天気だったし、海がとても綺麗だったことでしょう。辺野古の美しい海を上空から眺めて、一体何を思ったのか? 


辺野古上空わずか数分 「菅首相降りてきて」 住民 視察に抗議 (沖縄タイムス12月19日社会面)

辺野古の浜では多くの人たちが集まって、県内移設反対を訴える横断幕を並べて、大きく NO BASE!と書き、首相のヘリが上空に姿を見せると、一斗缶などをたたいて「移設反対」のシュプレヒコールで抗議したとのこと。

上から見下さずに、地べたへ降りてきて住民の声を聞け!と言うの。

17日に県庁舎で仲井真知事と会った時に、琉球処分の話から長々としゃべって、「沖縄の皆さんに負担をかけ続けてきて、ヤマトンチュとして、政治家として慙愧にたえない」と言うような意味のことを言った菅首相。

先日の「甘受」発言はじめ、最近、政治家の日本語の使い方には耳を疑うことばかりです。
慙愧」の意味は「自分の見苦しさや過ちを反省して、心に深く恥じること」。

「今まで沖縄にばかり重い負担を押し付けてきて悪かった、恥ずかしい、反省する」というのなら、正しい日本語の文脈では、その言葉のあとに続くのは、「沖縄の負担を少しでも軽くするために、国外や本土へ普天間飛行場を移設するように、または閉鎖するようにアメリカと交渉します、全国知事会にもはかります」のはず。

それを、あろうことか「辺野古移設がベストではないにしてもベター」なんちゃって、その言葉に沖縄県民は怒り心頭!
「誰に向って言ってんねん、そのセリフは!」
「いったーヤマトゥンチューがる、むぬ決みいんなー!」(「お前らヤマトウンチュが、ものごとを決めるんじゃねえぞ!」という意味。たぶん)
と、多くの沖縄県民は、首相を怒鳴りつけたい思いでしょう。
にわか勉強でカッコつけたつもりでも、「衣の下から鎧が覗く」というかなんというか、まことに上っ面だけで、恥ずかしい限りのヤマトの首相です。

菅首相の言葉の軽さ、無内容さ、不誠実さなんかあげつらっているどころではなくて、今後10年間の「防衛大綱」とやらが、知らん間に閣議で決まっちゃって、ドエライことになってます。
これからは、日本の防衛力を「南西諸島」シフトにして、陸上自衛隊とか、護衛艦とかを沖縄方面にド、ドッと送り込む計画らしい。
そんなになったら、沖縄県は米軍と自衛隊で一杯の「軍事の島」になって、観光立県どころの話ではなくなります! 大変、大変だ。

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今日、COOPへ自転車で買い物に行ったついでに、沖縄タイムス社の1階ロビーで開かれていた
翁長(おなが)達夫・写真展 
1970年12月20日 コザ騒動事件
を見てきました。

コザ騒動 写真に見入る(沖縄タイムス 12月19日)

復帰前の1970年12月20日夜、コザ市(現沖縄市)で起こった「コザ暴動」「コザ騒動」の話はよく聞いていましたが、何十枚もの白黒写真で、米軍人の車がひっくり返されて焼け焦げて、くすぶっていたりする光景を見ると「すごいなあ、よっぽど、アメリカ軍政への怒りがたまっていたんだな~」と実感させられる思いでした。

たまたまその時、会場には私以外誰もいなくて、受付に座っておられた翁長さんに少しお話を聞かせてもらいました。
翁長さんは、当時沖縄タイムス社に勤めておられたそうで、夜中すぎに上司から電話がかかって、「すぐにコザへ行け」と言われて駆けつけたら、えらい騒ぎになっていて、それから一晩中撮影して翌日の昼頃までコザにいた、とおっしゃっていました。
40年前には、翁長さんはおいくつだったのかな? 30歳ぐらいか? すごい取材・撮影をなさったものです。

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