4月6日 WED 23℃
(朝日新聞出版)
著者は沖縄タイムス記者・阿部岳(たかし)さんと朝日新聞記者・三浦英之さん。
最近読んだ本で、こんなに引き込まれて一気呵成に読んでしまった本はありません。とにかく面白い! 当代切っての書き手(と私が思っている)記者二人の文章だけにぐんぐん引き込まれます。(三浦英之さんの「南三陸日記」も、とてもいい本でした!)
それぞれ沖縄への基地集中問題と、福島の原発被災の問題に地べたを這うような取材を続ける二人が出会って共感し、一緒に本を書くにいたる過程を読んでいく中で、いろんなことを考えさせられます。
現在のジャーナリズムの陥っている閉塞状態や、そこをなんとか突破しようと試みる各地方の少数の記者たちの勇気ある取材姿勢とか・・。
こんな記者が全国各地方に生まれて、手をつなぎ連帯して仕事ができたら、この国のジャーナリズムにも未来の希望はあるかも、と思わせられました。
とにかく是非ご一読ください。お勧めします。