すいーと雑記帳

とっこの独り言

異様な光景 全国から海保の巡視船が沖縄に集結

2014-08-04 15:00:19 | 日録・雑感など

8月3日 SUN    30℃

 私の家から車で15分ほど走ったところに那覇新港があります。

 去る7月29日のQAB(琉球朝日放送)ニュースによれば、その那覇新港に、全国各地から派遣された海上保安庁の巡視船が6隻停泊しているのが確認されたとのこと。

 

(7月29日QABニュース画面より)

巡視船「きくち」(門司)、「ふくえ」(長崎)、「しもきた」(青森)、「すずか」(三重) など。

 現在は台風接近のためにそれぞれの所属管区へ戻っているようですが、台風11号の影響や沖縄の旧盆の終わる8月中旬頃には、また沖縄に全国各地の海保巡視船が集結するのでしょうか? (なんたる税金の無駄遣い!)

 これらの巡視船の任務は、辺野古新基地建設予定地である「米軍キャンプシュワブ沿岸部の周辺警備にあたる」ことだそうですが、海上保安庁の巡視船の任務ってそんなことでしたっけ? 防衛省の下請けガードマンになっちゃったの? しかも全国各地からこんな大層に動員をかけて! まったく異様な光景ですね。 

 漫画、テレビ、映画で人気の「海猿」に出てくる海上保安庁職員の若者たちは、嵐の海で遭難した船に取り残された人たちを命懸けで助けたりして、伊藤英明演じる主人公がとってもカッコよかったのに! 

 今、シュワブ沿岸で彼らがやってることはどうでしょう!

Ⓒチョイさん(以下の写真も)

 基地建設反対県民のカヌーとボートが突風にあおられて浜近くまで流されて沈没してしまっても、浜に一列に並んで「海岸に近づくな!」と叫び続けるだけ。一時、不当に拘束されたカヌー乗員もいました。「海上の安全」「人命保護」を使命とする海上保安庁の職務はどうしたのでしょうね?

 一方で、県民の船が少しでも工事現場に近づくと、海保のゴムボートが10隻、巡視船2隻が近づいて航路を遮ったり、「船検を見せろ」とか言って嫌がらせにくるらしい。

 

海保のゴムボートは高性能で立派ですね。 速そう! ビデオ撮影もしています。   

 全国の海保から巡視船をたくさん集結させ、屈強な職員を乗せたゴムボートが「シュワブ沿岸部の周辺警備」にあたっていますが、その海に浮いているのは、下の写真のような小さなカヌーが十数艘と「プカプカさん」という水泳隊の年寄り&若者だけ。あとは小さな船が3艘ほど・・・・・。なんだかなあ、ですね。

 

 

 この大仰な海保巡視船の沖縄集結は、「国策に反対する者は徹底的に叩くぞ!」というコケオドシにしか見えません。実に大人げなく恥ずかしい、露骨な安倍政権の恫喝です。 全国から海保巡視船を動員して沖縄県民を脅すとは、武力を背景に琉球に言うことをきかせた「薩摩の琉球侵攻」とか「琉球処分(琉球併合)」みたいな匂いがして、とっても嫌な感じです。

 海保のお兄さんたちも嫌な仕事をさせられるね。本来の自分たちの仕事じゃないよね。海難事故の救助とか、捜索とか、もっとかっこいい、人の役に立つ仕事に憧れて海保に志願したでしょうに・・・。

 強大な、耐用年数100年といわれる米軍新基地を作るための「ガードマン」を防衛省にやらされて、基地反対の声をあげる県民を「領海不法侵入者」みたいに取り締まるなんて、海保のお兄さんたちにとっても不本意な仕事だと思いますよ。上が悪いと苦労するよね。だから、旧盆明けの「周辺警備のお仕事」もほどほどに適当にサボってやりなさいね。「上の命令」でもやりようはあるさ。

 本土から来た海保のお兄さんたち、あなたの故郷の海に置き換えて想像してみてね。すでに全国の米軍基地の74%がある故郷に、さらに強大な新基地が押しつけられて、そのために故郷の美しい海が埋められてしまう。お祖父さんやお祖母さんたちまで祖先伝来の「宝の海」を守ろうと陸から海から「海を埋めないで!」の声をあげている。あなたの故郷で起こっていることなら、どうしますか?よっく考えてみてね。

それにしても、この何としても力づくでねじ伏せようという強硬な安倍政権のやり方は許せませんね。今に自衛艦もたくさん出動させるんじゃないかな。(実際、2007年、アセス調査の時だったか、辺野古沖に自衛隊の掃海艦「ぶんご」が来たことがありました。辺野古浜から沖合遠くに停泊しているのを見ましたが、とても威圧的でした。沖縄県民は掃海しないといけない機雷みたいなものと思ってるのかな?) 

 


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