快読日記

日々の読書記録

「音の旅人 津軽三味線・高橋竹山ものがたり」藤田博保

2021年08月07日 | ノンフィクション・社会・事件・評伝
7月29日(木)

「音の旅人 津軽三味線・高橋竹山ものがたり」藤田博保(金の星社 1986年)を読了。

北島三郎「風雪ながれ旅」のモデル・高橋竹山の評伝。
でも、児童向けなんです。しぶい。

幼少期のはしかが原因で失明してから、
三味線を覚え、かど付けをしながら各地をまわり、
津軽三味線の名人といわれるまでになった人の話です。

図書館で「高橋竹山」で検索したら唯一出てきた本で、
おもしろくて一気読みしてしまいました。

文章のリズムや言葉のチョイスもなつかしいかんじがします。

目の見えない人がひとりで三味線を抱えてかど付けをする光景は、
遠い昔の遠い国のことみたいですが、
ついこの前まで普通にあったんですね。
見たことなんかないのに、
知ってる場面のような気がします。

自伝もあるようなので読んでみたいです。