快読日記

日々の読書記録

「プロレス八百長伝説 ケーフェイ」

2009年11月10日 | プロレス・相撲・ボクシングなど
《11/7読了 INFOREST MOOK(インフォレスト株式会社) 2006年刊 【プロレス】 》

随分前の話ですが、「ここがヘンだよ日本人」というテレビ番組で、「プロレスは八百長だ(だから価値がない)」と叫んだ韓国人に対して水道橋博士が「そんなの30年前のプロレスの見方だ。今そんなこと言ってプロレス見てる日本人はいない」と言っていて、わたしはテレビの前で快哉を叫んだものです。
そこから事態は逆行しているのか?というのが読後の感想です。
ミスター高橋のプロレス観には賛同するけど、あの手の暴露本は善悪以前に"野暮"なんじゃないかなあ。

プロレスの衰退は自民党一党支配の崩壊にも似ています。
そのココロは「みんなで見ないふり・暗黙の了解」が通用しなくなった(うまくないか)。
わたしたちはもう、古舘の実況に泣いたあの頃のプロレスには戻れない。
もとの十九にして返せ~♪というわけにはいかない。
しかしここでプロレスのケーフェイ(フェイクの逆読み)を議論することに何の意味があるのか、最後まで掴み切れませんでした。
記事のほとんどが無記名なのもちょっと嫌だった。
作り手の狙いが戦犯探しなのか、プロレス復興なのか、プロレスの新しい道の模索なのか、笑わせたいのか、糾弾したいのか、全くわかりませんでした。