快読日記

日々の読書記録

「べんのお便り」辨野義己

2008年05月21日 | 暮らし・健康・理科っぽい話
《出口から人体を見る》



うんこは「便」、つまり体からの「お便り」であるという1冊です。
わたしたちは、つい摂取のことばかり考えがちですが、排出の方も相当大事です。
人間の便1gには約1兆個の腸内細菌があり、それは生まれてくるときに産道でお母さんからもらって受け継ぐものなんだそうです。
この菌が悪いものだと赤ちゃんはダメージを受け、体調不良やアトピー、果ては短命の原因になるというのは、ちょっと怖い話です。

他にも、性別や年齢・生活による便の違い、整腸剤やサプリメント依存がよくない理由、理想的な便の作り方、国内外で調査した数々の便のエピソード、著者自身が体を張った実験など、おもしろい話が満載です。

ところで、辨野先生といえば、テレビ「ネプ理科」で体重270kgの日本人男性の便からすごい発見をして、その続報がないまま番組自体が終わってしまったので、ず~っと気になっています。
結果が知りたいです。

■5/21読了 幻冬舎 2004年刊 【人体 健康】辨野義己(べんの・よしみ 1948~)