快読日記

日々の読書記録

「日本の聖域」「選択」編集部

2020年03月16日 | ノンフィクション・社会・事件・評伝
3月15日(日)

雑誌「選択」の記事をまとめた「日本の聖域」(新潮文庫)を読んだ。

いろんな組織でいろんな人たちが知恵をしぼってインチキをしています!とか、
既得権益にしがみついて機能不全に陥ってます!という本。
テーマは各方面にわたり、深く追及!というよりは問題提起。

取り上げられているのは、原子力安全・保安院、透析ビジネス、児童相談所、独立行政法人、裁判所、厚労省の医系技官、日本相撲協会、交通安全協会などなど。

もう8年も前に出た本だけど、状況はあまり変わってないか、悪化しているかんじです。

今騒いでる森友学園の文書改竄もそうですが、
仕事において日常的にインチキやごまかしをしている(させている)人たちって、幸せなのかなあ、
それで経済的に多少豊かな生活を送れたとしても、けっこうストレスフルなしんどい毎日なんではないかな、と思いました。
自分の精神を健やかに保つためにもズルいことはしない方がいい。

まあ、そんな単純な話じゃないんだろうけどさ。