快読日記

日々の読書記録

読了『ポエムに万歳!』小田嶋隆

2016年10月04日 | エッセイ・自叙伝・手記・紀行
10月4日(火)

『ポエムに万歳!』(小田嶋隆/新潮文庫)を読んだ。

小田嶋隆は、他の人の本(今思い出せるのは内田樹とか)を読むとたまに引用されていて、読んだ気になっていた。
以前、『新潮45』でいわゆる「ポエム」について書いていて、それがおもしろかったので、この文庫のタイトルには速攻で飛びつく。

例えば、ヴィトンのバッグやブランド和牛の偽物はあっても 、トヨタの偽物はないのはなぜか、そもそも安い偽物が出るとはどういうことか、という話なんか、ポンと膝を打ったし、オリンピック招致の「ポエム」の気味悪さと腹黒さの指摘にも共感する。
今だったら、海老蔵とその夫人のブログについてはどう思っているのか、ぜひ知りたいところだ。

でも、あくまでも好みや相性の問題なんだろうけど、
読みながら何度も「なんでこの人こんなに偉そうなの?」と思った。
語り口が、橘玲に似ている。苦手なタイプだ。
しかも、解説が武田砂鉄。
私にとって今“読めばなるほどだけど、どうにも好きになれない口調”の3人がここで揃うなんて。

内容が大事なのは大前提だけど、その語り方も大事じゃないですかあ、と誰かに甘えてみる。

プロレスも分かってますよ、みたいに書いていて、そこもなんだか嫌だった。
「熱狂的サッカーファン」にプロレスがわかってたまるか、と思う。