快読日記

日々の読書記録

「「原っぱ」という社会がほしい」橋本治

2021年04月18日 | エッセイ・自叙伝・手記・紀行
2月27日(土)

「「原っぱ」という社会がほしい」橋本治(河出新書 2021年)を読了。

本当に最後に書かれたものが収められているからか、
読んでると、内容そのものより「なんで今橋本治はいないのか、今生きてたら何を教えてくれたのか」とか考えてしまって、
頭と心がグラグラします。

この喪失感は、志村けんが亡くなったときと似ています。
以前、日本エレキテル連合(だったかな)が、志村けん逝去について「子供のころからさんざん遊んでくれた人がいなくなった」と言っていたのを読んですごく納得したんですが、
それに倣って言えば、橋本治は「若いころからさんざんいろいろ教えてくれた人がいなくなった」ということです。
この不安は、亡くなって2年経ったらさらに増している。