《3/13読了 文春文庫 1994年刊(1991年に話の特集社から刊行された単行本を文庫化) 【日本のエッセイ 旅行記】 きしだ・きょうこ(1930~2006)》
岸田今日子の海外旅行記。
旅先はインド、イギリス、カナダ、チェコなどで、同行者もいろいろ。
一人娘はレギュラー、女優・吉行和子が準レギュラーというかんじです。
(学生時代の山下柚実も登場してました)
おすすめは、お手伝いさん・ツツミさんの「死ぬ前に一度外国へ行ってみたい」というつぶやきでスタートした岸田家の香港旅行の項。
このツツミさんの描写が本当におもしろくて、
岸田家の母子がいかにツツミさんが好きかがじわ~んと伝わって来ます。
それから、これを読んでて気付いたんですが、
岸田今日子の文章って、接続詞をほとんど使っていません。
のんびりした雰囲気なのに、実はスピードのある文なんですね。
だから繊細なのにダレない。
自分の小さな気持ちの動きをあの細い指先でそっと、しかし確実に捉えて、紙の上にふわっと置いたみたいな文章がクセになります。
岸田今日子ブーム、まだ続きそうです。
岸田今日子の海外旅行記。
旅先はインド、イギリス、カナダ、チェコなどで、同行者もいろいろ。
一人娘はレギュラー、女優・吉行和子が準レギュラーというかんじです。
(学生時代の山下柚実も登場してました)
おすすめは、お手伝いさん・ツツミさんの「死ぬ前に一度外国へ行ってみたい」というつぶやきでスタートした岸田家の香港旅行の項。
このツツミさんの描写が本当におもしろくて、
岸田家の母子がいかにツツミさんが好きかがじわ~んと伝わって来ます。
それから、これを読んでて気付いたんですが、
岸田今日子の文章って、接続詞をほとんど使っていません。
のんびりした雰囲気なのに、実はスピードのある文なんですね。
だから繊細なのにダレない。
自分の小さな気持ちの動きをあの細い指先でそっと、しかし確実に捉えて、紙の上にふわっと置いたみたいな文章がクセになります。
岸田今日子ブーム、まだ続きそうです。