新・秘密基地

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横山光輝さんの漫画を語る その3

2013-07-12 21:18:07 | 漫画・アニメ
横山先生の漫画を紹介するコーナー第3回目は

「兵馬地獄旅」です

地獄旅・・・すごいタイトルですよね。
そのタイトルのインパクトと横山先生の作品てことで躊躇なく手に取りましたよ。

この作品は関ヶ原の戦いが終結して数年?あたりが舞台となっています。
そして、この作品で大きく関わるのが服部家です。
今でも半蔵門にその名を残す服部半蔵。
時代劇や漫画、あるいはゲームなどでその名を知った方も多いと思います。
いわゆる「神君伊賀越え」で伊賀忍者を率い、刺客の手から徳川家康を無事浜松にまで送り届けるという活躍をみせたのが有名ですよね。

しかし、服部半蔵のその後・・・服部家ってどうなったのか?ということを知っている方はよほど歴史好きでもなければご存じないと思います。

この作品は、兵馬というオリジナルのキャラクターを史実にもあった服部家の事件に絡ませ、横山先生ならではの物語に仕上げています。
その作風はまるで時代小説のようです。


兵馬:貧農の家に生まれた直後、間引きされかかるが、服部半蔵正成が預かり秘蔵っ子として育てられる。
成人した頃(当時なら13~15歳)には全ての忍法を会得し、伊賀一の忍びと呼ばれるようになった。
尋常ならざる体力を誇り、数発の手裏剣を体に浴びても刀で串刺しにされても死なず、不死身と恐れられているが、物語中、何度も生命の危機に晒される。


服部半蔵正就:石見守。父である服部半蔵正成の跡を継ぎ、伊賀衆を束ねることになるが、好色で弱者をいたぶる傾向が強く、夜な夜な辻斬りをしたり、配下の伊賀衆をこき使うなどして反感を買ったことから服部家の没落を招く。


楓:元は音羽三兄妹の一人として兵馬の命を狙っていたが、逆に兵馬に惚れてしまい、その後手助けをすることになる。


服部半蔵正成:物語ではすでに故人。徳川家康麾下の武将として鬼の半蔵と呼ばれる活躍をみせる。大半蔵と言われ、死後も伊賀の忍びたちに敬われている。兵馬の育ての親でもある。


物語
謎の資格に狙われる兵馬。ある時は雲水に身をやつした者に、ある時は村長らしき親子に扮した者に。
徐々に手の込んだ手段を用いだす刺客に辟易する兵馬は、それを断つには指令を出す者と直接対決して倒すしかないと考え、あてのない旅を続ける・・・

引き金となったのは、関ヶ原の戦いが始まる前のことであった。
正就の命によって諸国の大名の動静を窺っていた兵馬。
その任務から帰還した時には許婚の梅と祝言を挙げることになっていた。
しかし、梅の評判を聞いた正就は、父の恩を笠に着て、無理矢理梅の父からを梅を奉公に差し出させ、帰還した兵馬を待たせている間に汚してしまう。

汚れた身を恥じて自決する梅。しかし、正就は大事な花瓶を割ったことを叱ったら勝手に自害したと、逆に捲くし立てる。

しかし、兵馬はそれが偽りであることを見透かしていた。
正就の数々の振る舞い、そして梅の命を奪われたことから兵馬の怒りは爆発。
また、正就が伊賀衆たちに過酷な費用のかかる半蔵門前の道の修理を言い渡したことで、伊賀衆の中にも不満が募り始める。
兵馬はこれを機に正就への叛意を決意。一揆の首謀者として伊賀衆200人と共に立ち上がる。
公儀の手が入り、兵馬たちの訴えは通るが、兵馬は首謀者として捕らわれる。
だが、伊賀一の忍びである兵馬にとって牢を抜け出ることは朝飯前であった。
それを聞いて怒った正就は兵馬を殺害することを決意するが、誤って別人を斬ってしまったことで、正就は禄を召し上げられ、栄光の服部家は没落、正就自身も松平定勝の元に預かりとなる。

服部家を没落させたのは兵馬と恨む正就は、意地でも兵馬を討たんと刺客を放つ。
これが、兵馬にとって地獄旅の始まりとなるのであった。

服部家改易─
これを主幹にしているというのが個人的におもしろいと思いました。

そして、服部家再興を賭けた大坂の陣。
史実では敵前逃亡とみなされ取り潰された服部家。



大坂夏の陣で暴れまわる正就。
だが、目の前で全速の愛馬を追い越す足軽を見て驚愕することになる・・・!


史実に沿って大坂夏の陣で因縁に終止符が打たれるのがいいですね。

やっぱり、横山先生の作品では史実にオリジナルキャラを絡ませてうまく動かす作風が一番好きです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アスラ・Zos)
2013-07-12 23:21:25
知らない漫画ですが面白そうですね♪
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Unknown (直家)
2013-07-14 00:25:22
>アスラさん
検索してもあまりヒットしないですね。
短めで読みやすいです。
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