令和5年4月21日が、帯広市の桜の開花日であったので、4月24日(月)、自宅の庭でチシマ桜の花見会を知人6人で行なった。その中の二人は、南アメリカのパラグアイにJICAの職員として行っていたらしく、話題で盛り上がったのは言うまでもない。なお、JICAとは、独立行政法人国際協力機構で、日本の政府開発援助を一元的に行う実施機関として開発途上国への国際協力を行なっている機関で、Japan International Cooperation Agencyの略称である。
4日後、同じところで3人で花見をした。最高気温が12度で風も強く寒かったので、その中の一人が熱燗を飲みたいという。夕方であり私も酒に目がないので、妻に頼んで用意してもらった。話が盛り上がるためには、花見に酒は欠かせない。
彼は、「北海のヒグマ」と呼ばれた中川一郎農水大臣と羽田から帯広への飛行機の中で気さくに話したことがあるらしい。中川一郎大臣は、国会議事堂の芝生の上で小便をしたそうで、天衣無縫の人物と言っても良いであろう。
彼は札幌のホテルにおいて享年57歳で自殺したが、人情味があり彼のことを悪く言う人はいない。十勝の農免道路は彼が作ってくれたようなもので、十勝が日本の食糧基地として発展できたのも、彼の貢献が大きいだろう。
彼の長男である中川昭一氏も父親と同じ享年57歳で自殺している。自殺は、遺伝するのであろうか。
もう一人は、新聞配達の方で帯広市出身の77歳の人。東京生活が長かったらしく、15年前に帯広に戻ったらしい。10年前にガンを罹患し、健康のために新聞配達をやっているらしい。地元の高校を卒業したと思ったら、何と北海道で一番入るのが難しいとされる高校であった。
日本で一番遅い稚内と釧路の桜の開花が、5月3日に発表された。昨年よりも6日も早く史上最高で、地球温暖化が進んでいる。魚のまちであった釧路に魚が獲れなくなり、魚があまり獲れなかったグリーランドが豊漁なようで、異常気象の影響がいろいろなところに生じている。
桜のことに話は戻るが、いろいろと種類があるらしい。チシマ桜は読んで字のごとく寒いところに育つ桜で、根室市の青隆寺の桜が有名だろう。チシマ桜で思い出すのは、22年前、知床半島にある日本百名山の羅臼岳に登った時のである。
羅臼岳は知床半島にある山で、チシマ桜は北海道の寒い所しかないので桜が咲いていたのである。 この写真は主木を切っているので小さく見えるが、50年も経っている桜である。
また、“地平線が見える大牧場”で有名な釧路管内の標茶町田和平の展望台にもチシマ桜があり、夏はライダー族の隠れた観光スポットになっている。夜には、満天の星が手に取るように見えるそうである。
「十勝の活性化を考える会」会員