北海道知事公館は、国の登録有形文化財として登録され公開されている。庭園内は緩やかな起伏に富み水路が走っており、かつては敷地内には2つほどの湧き水があり小川となって北に流れ出していたが、都市開発の影響で枯渇し、人工的に水を流すことで往時の流路が再現されている。
先日、“北海道知事公館”も公開されていたので、友人と一緒に初めて入ってみた。入館した理由は、日露戦争で有名な 乃木希典将軍が揮毫した「国富在農」と書かれた石碑があると知人に聞いていたからである。添付したのがその写真である。
この写真は、入館時のパンフレットに載っていた50年前ごろの写真だろう。なぜなら、園内をいくら探してもこの石碑が見当たらないのである。オンコの木が繁茂し隠れた状態で放置されていたのである。北海道は高齢化もあって、木の剪定ができないほど借金があり貧すれば鈍するのである。
語源である「貧する」とは貧乏という意味で、「鈍する」とは思考能力が鈍くなるという意味。どんなに才能や人望がある人でも貧乏になると愚かで馬鹿な行動をする人になり得るという教えである。
総務省の住宅基本台帳によると、北海道の人口のみならず札幌圏でも人口が減り始めたそうで大変な事態である。これも”貧すれば鈍する”
である。ただ、十勝の更別村は12年ぶりで人口が増えたそうで、更別村住民生活課では、「医療費無償化など子育て支援に力を入れ、若い世代の移住や定住策を進めている」と語っている。
ヨーロッパの穀倉地帯といわれるウクライナ地方が戦争で大変なことになっているが、十勝の食糧自給率が1,200%もあり“国富在農”で十勝は富めることになり大丈夫であろう。十勝は日本の食糧基地といわれ、農業がこの大地を支えているのである
「十勝の活性化を考える会」会員