十勝の活性化を考える会

     
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高次脳機能障害

2022-08-12 05:00:00 | 投稿

高次脳機能障害という、聞きなれない言葉がある。高次脳機能障害とは、けがや病気によって脳に損傷を負い、知的機能に障害が出て日常生活や社会生活に支障をきたす状態を指す。

典型的な例は、脳出血や脳梗塞を発症し治療とリハビリによって体のマヒはある程度改善したものの、失語症が出て社会生活が営めないといった状態である。私も10年前に脳出血を患い長い闘病生活を経験したので、高次脳機能障害である。

先日、庭の草取りをしていて脳機能障害のため転んだ。命に別状はなかったが、頭と顔にケガをして血が出た。今度は転ばないように注意しようと思っているので長生きするだろう。まさに、ケガの功名である。下が庭の写真である。

ところで、私は囲碁に夢中であった。脳機能脳障害のため四段から1級程度に4ランクも実力が落ちたが、最近、1ランク下げまで回復したのである。四段の免状は、名古屋の日本棋院中部総本部主催の大会で取得したもので、幸運とはいえ間違いないだろう。

毎日、「ネット碁」を楽しんでいるが、3ランク回復したということは脳神経がつながってきたのだろう。大脳の深い所にある細胞や小脳の細胞を入れると脳細胞の個数は1000〜2000億と推定され、それが細胞間のネットワークを作っているらしい。脳細胞は再生するので、障害を克服するには諦めないことだと思っている。

既述のとおり高次脳機能障害の一種に失語症があるが、脳の損傷で言語や言語理解に関する機能に問題が生じる症状である。私は人の顔と名前を覚えるのを特技としていたが、コロナ禍のマスクもあり覚えられない。

老婆心ながら敢えていうが、経験しなければ分からないことはたくさんある。だから、経験することは大切であると思っている。歳をとるということは、それだけ多く経験を積んでいるということだろう。 百聞は一見に如かずという諺があるが、私が現場に赴き現物をとって現実を知るという現場主義を重視しているのは、そのためである。

これからの日本は人口減少社会になっていくので、AIやロボットを効率的に使ってもGDPの減少は避けられないだろう。だから、老人を如何に活用していくかが重要であるが、私はすでに71歳の老人である。

 「十勝の活性化を考える会」会員