十勝の活性化を考える会

     
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千日回峰行

2022-06-15 05:00:00 | 投稿

 

千日回峰行とは、天台宗の僧侶が京都の比叡山で行う修行のひとつで、この行に入ると途中で止めることが出来ない大変厳しい修行であります。私は、25年前にこの修行の様子をテレビで見ました。とても厳しいものであったので、生きるか死ぬかの体験をする「千日回峰行」の意味が、少し分かってきました。

話は変わりますが、友人の父親も生きるか死ぬかの戦争体験をして、運よく88歳の長生きで亡くなったようです。戦争の生き残りは運も大切ですが、「健康」で無ければ生き延びることはできません。そして、長生きできれば丈夫な体で生んでくれた両親にも、感謝しなければならないと思います。

それから人間は、ハイジャック事件や地下鉄サリン事件に遭遇した故日野原医師のように「生きるか死ぬかの経験をして一層強くなれる」と思います。そして、生きるか死ぬかの経験をすることによって価値観も変わると思います。私は脳出血で死にそうになりましたから、他人の価値観と自分の価値観とはすこし違うのではないかと思っています。

先日、仙台市慈眼寺の塩沼亮潤住職大峯千日回峰行の道を行くをテレビ放映で見ました。ご住職は千日回峰行を行なうことで悟りを開き、参拝者に以下の説教をしていました。

  • 何事も前向きで生きること
  • 笑いを絶やさないこと
  • スキルに頼って生きないこと
  • 身体を鍛えること 

一つ目は、人生はくよくよしても仕方ないのでポジティブに生きた方が良いということ。 二つ目は、笑って生きる方が健康にも良く人生を楽しく生きることができること。 三つめは、安易な方法を選ばず苦労をしなさいということ。 四つ目は、長生きするためには体を鍛えることが大切であることです。

千日回峰行者は、をやり遂げることが出来ない時は、自死するほかないために常に短刀を持ち歩いています。まさに、千日回峰行は、命がけで挑むために普通の人にはまねのできない荒行であるのです。

「十勝の活性化を考える会」会員