十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

道の駅を考える

2022-06-02 05:00:00 | 投稿

 道の駅おとふけ“なつぞらのふる里”は、令和4年4月15日にオープンした。道の駅は十勝でも16六カ所あり、17番目のオープンである。日本の食を支えている音更町だけあって、「十勝の食の集結」をコンセプトに9軒の飲食店が出店していた。

音更町は、パンやうどんの原料となる小麦、味噌、醤油、納豆、豆腐などの原料となる大豆の日本一の収穫量を誇っており、小麦工場、納豆・豆腐工場、乳製品工場等々の食生活に必要なものを作っている会社がたくさんある。

道の駅は、各地方自治体と道路管理者が連携し、商業施設や休憩・宿泊施設、地域振興施設などが一体となり、国土交通省により登録された道路施設で、①道路利用者のための「買物、食事、休憩機能」、②道路利用者や地域の人々のための「情報発信機能」、➂道の駅を核としてその地域の町同士が連携する「地域の連携機能」という機能を持っている。

20年前まで十勝にも、幹線道路沿いに“ドライブイン”が多くあったが、魅力的な道の駅に押されて無くなった。これからは、十勝ガーデン街道に加えて、“道の駅街道”と呼ばれるようになるだろうが、一方で、どこもかしこも道の駅ができて共倒れになることを心配している。

地元新聞によれば、道の駅 “おとふけ”はインターチェンジのそばにできて、ゴールデンウイーク中に管外からの人などで約13万人の人出であったそうで、連休明けの5月11日にもかなりの人出でにぎわっていた。

ただ、隣町の士幌町と上士幌町に作られた道の駅は閑散としていた。十勝の住民としては、道の駅ができてにぎわうのは良いが、基本的に消費者は安くて便利で良品を求めるので、一極に集中しなければ良いと思っている。

十勝も過疎化現象によって、長い目で見れば都市圏のように二極化現象が避けられず、“道の駅”を地方の活性化の呼び水にしなければならないと思っている。道の駅は第三セクターで行なわれており、当然に民間並みの競争原理が働くので、収支を念頭に国と同じように借金漬けにならなければ良いと思っている。 

「十勝の活性化を考える会」会員