先日、「北海道新聞」令和元年7月9日付け『朝の食卓』欄に、以下の記事が載っていた。
『想像してほしい。「合格点が70点の検定試験で50点を取った。前回は30点だった」-。どのような印象を受けるだろうか。
「合格点が70点という枠組みで見れば、50点しかとれなかったとなるであろうし、「前回は30点」という枠組みで見れば、50点もとれたとなるだろう。合格点からみてマイナス20点とするか、前回からみてプラス20点とするかで大違いだ。50点という事実は変わらないのに印象は変わる。
出来事を捉える枠組み(フレームワーク)を変えてみることをリフレーミングと言う。「ものは言いよう」と言うが、これが侮れない。どう言うか、つまりどのような言葉で表すかで印象も考え方も大きく変わる。物事を考えるときに、浮かぶ言葉の種類が少なければ柔軟な思考は困難になるし、否定的な言葉が洪水のようにあふれては良いアイデアは生まれない。
しかし、事実無根の肯定的なことを並べても無益だ。冒頭の例で言えば、50点をマイナス20点ともプラス20点とも評価できること、つまり事実を受け止めたうえで多面的な見方をすることが大切だ。人生、どうにもうまくいかないことも多い。その事実を変えられなくても、自分の見方は変えられる。見方が変わると気持ちも変わる。それによって、1日が変わりその積み重ねで日常が変わる。 (後略)』
先日、ある人が言っていた。老人は、頑固で世間に文句をまき散らすそうである。その原因がひとり暮らしで寂しいとか、いろいろとあると思うが褒められない。
「老人は世の中のお荷物みたいだ」という自分も70歳になるので、注意しないといけないと思う毎日である。
「十勝の活性化を考える会」会員