「 忍 」
がまんをするんだよ
がまんをするんだよ
くやしいだろうがね
そこをがまんを
するんだよ
そうすれば
人のかなしみや
くるしみが
よくわかって
くるから
「負ける練習」
柔道の基本は受け身
受け身とは投げ飛ばされる練習
ひとの前で叩きつけられる練習
ひとの前でころぶ練習
ひとの前で負ける練習です。
つまり、人の前で失敗したり
恥をさらす練習です
自分のカッコ悪さを
多くの人の前で
ぶざまにさらけ出す練習
それが受け身です。
長い人生には
カッコよく勝つことよりも
ぶざまに負けたり
だらしなく恥を
さらすことのほうが
はるかに多いからです。
そして
負け方や受け身の
ほんとうに身のついた人間が
人の悲しみや
苦しみに耐えて
ヒト(他人)の胸の痛みを
心の底から理解できる
やさしく暖かい
人間になれるんです。
そういう悲しみに耐えた
暖かいこころの人間のことを
観音様 仏さまと 呼ぶんです。
相田みつお
「十勝の活性化を考える会」会員Ⅿ