「好きな相撲を長くとれて、本当に幸せな力士人生だった。」
先日(7月18日)、相撲界で一番長い力士人生を過ごした“安美錦関”の引退会見での言葉である。なお安美錦関は、引退したあとで後進の指導に当たっていく予定である。
ところで引退には、政界の引退、プロ野球の現役選手としての引退、歌手生活の引退などいろいろあるが、私は六十歳で退職してすぐ脳出血を罹患した。現在は六十八歳でリハビリに努めるかたわら、「十勝の活性化を考える会」の会長についている。脳出血の際、手術で脳神経を切断しているので少し認知症であるが、日常生活には困らないし、ブログ投稿文などで頭を使うのでボケ防止にも役立っている。
先日同じ日の7月18日、市民大学講座を聞きに行った際、私より十歳ぐらい年上とみられる女性二人が、人生は「引き時」が大切だと語っていた。大相撲で最も記憶に残っている引き時は、横綱千代の富士関であるが、私の場合の引き時は、何歳になるであろうか。脳出血の時のように急にやってくるかもしれないが、出来れば生涯現役でありたいと思っている。現役であれば、社会の何かの役に立つことができるかもしれない。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 引き時
引き時とは、辞書には引く時期のことで、役目や職務かる身を引くことであると書かれている。