舞台は、すべて学校の中。ほぼすべて教室である。
観ている間、途切れることなく身につまされた。先生に共感したり、生徒に共感したり、自分の中学校時代を思い出したりして忙しい。思春期は、逐一どうふるまってよいのか分からず、分からないままいつの間にか卒業した。そして今だって分からないんだけど。
学校っていう空間は不思議なところだなと思った。特に義務教育は。集まり方がこうやって見ると、面白い。しぶしぶなのか、楽しんでるのか、その両方か。もしくはそういうとこから20億光年くらいぶっ飛んだところで、日々がつつましやかに送られているのかもしれない。
ただし授業は、つつましやかどころではない。
フランソワ・ベドゴーさんは、元教師で、原作者で(『教室へ』)、脚本・主演をつとめている。24人の生徒達は、全員演技経験のない、20区に住んでいる本当の中学生ということだ。人種もばらばら、国籍もばらばら、学力もばらばら。
授業での「自己紹介文」や、面談の様子など、それぞれの生徒に愛着を感じ始めた辺りで、2時間ちょっとの映画が終わった。解決できる問題はないんだし、正解もないんだし。でも時間は過ぎて行く。中庭で、先生も生徒も、サッカーをしていて、ただ流れる放課後に身がふるえる。
ローラン・カンテ監督、2008年、フランス。第61回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。
観ている間、途切れることなく身につまされた。先生に共感したり、生徒に共感したり、自分の中学校時代を思い出したりして忙しい。思春期は、逐一どうふるまってよいのか分からず、分からないままいつの間にか卒業した。そして今だって分からないんだけど。
学校っていう空間は不思議なところだなと思った。特に義務教育は。集まり方がこうやって見ると、面白い。しぶしぶなのか、楽しんでるのか、その両方か。もしくはそういうとこから20億光年くらいぶっ飛んだところで、日々がつつましやかに送られているのかもしれない。
ただし授業は、つつましやかどころではない。
フランソワ・ベドゴーさんは、元教師で、原作者で(『教室へ』)、脚本・主演をつとめている。24人の生徒達は、全員演技経験のない、20区に住んでいる本当の中学生ということだ。人種もばらばら、国籍もばらばら、学力もばらばら。
授業での「自己紹介文」や、面談の様子など、それぞれの生徒に愛着を感じ始めた辺りで、2時間ちょっとの映画が終わった。解決できる問題はないんだし、正解もないんだし。でも時間は過ぎて行く。中庭で、先生も生徒も、サッカーをしていて、ただ流れる放課後に身がふるえる。
ローラン・カンテ監督、2008年、フランス。第61回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。