★大椿寺★三浦観音第４番札所★椿の御所★三浦市向ヶ崎★

三浦半島札所めぐり。
今回は三浦市、城ヶ島大橋の麓にあります「大椿寺」です。三浦観音第４番札所となっています。
かつては三浦七福神の“福禄寿”は大椿寺だったそうです。（現在は妙音寺）
地図は下にありますが、三崎港側から北條湾をぐるり、海沿いの道を進みますと、
城ヶ島大橋の手前左側にお寺があります。

　
鎌倉時代、源頼朝は風光のすぐれた三浦の地に、桜、椿、桃と３つの御所を設けました。
ここ「大椿寺」は「椿の御所」で、頼朝が寵愛した側室（愛妾）の山荘だった所です。
頼朝は見桃寺(桃の御所) 本瑞寺(桜の御所) 大椿寺(椿の御所) といったこれらの御所を
訪れては、花を観賞し、宴を開いたといわれています。
１１９９年に頼朝が亡くなると、側室であったこの女性は尼となり（妙悟尼）
鎌倉の建長寺から旭永和尚を迎え、山荘を寺に改めました。寺号の「大椿寺」は
ここが椿の御所であったことからつけられました。
妙悟尼は頼朝への想いを胸に、その後３０年余りもこの地に暮らしていたそうです。


現在の本堂は嘉永２年(1849)に改修されたもの。
かつての庭内は椿で埋まるほどだったが、今はひっそりと数本が残るのみとなっています。
ご本尊である「十一面観音」は前述の妙悟尼の面影を写して造られたものだそうです。
また本堂右側の客間には、日本画家・漆工芸家の柴田是心の「唐獅子の杉戸」があります。

　
「地蔵堂」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「慈母観音」

　
昭和３３年の城ヶ島大橋の工事の際に大椿寺裏山の古墳より、
「女人埴輪」「馬型埴輪」といった多くの埴輪のかけらが発見されました。
これらは三浦市指定の重要文化財となっています。


境内に併設する「椿の御所幼稚園」昭和２７年より幼稚園を経営。


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◇山号寺号　金剛山　大椿寺　こんごうざん　だいちんじ
◇宗派　臨済宗　建長寺派→寛文８年(1668)京都妙心寺派に。
◇開山　元治元年(1199年)、旭永(きょくえい)和尚　
　　　　書籍によって寛喜２年(1230年)創建との記述もあり。
◇本尊　十一面観音菩薩
◇場所　三浦市向ケ崎町11-1
◇電話　046-881-3572
◇アクセス　椿の御所バス停より徒歩２分

★十一面観世音菩薩★
◎十一面観世音菩薩の画像は→こちら 　（参）Annie's Homepage
◎ご詠歌　『西方へ　向崎の観世音　大慈大悲は　たふとかりけり』
google検索→三浦 大椿寺
google画像検索→三浦 大椿寺
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初めて大椿寺を訪れましたが、調べていくうちに、
鎌倉幕府を興した源頼朝と、側室であった妙悟尼の恋の物語が浮かび上がってきました。
かつては山荘であったこの場所で、満開の椿の中を歩く２人を思い浮かべながら
訪れてみるのもいいですね。


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