こんにちは,大山です.
今日は最近思ったことを独り言のように書きたいと思います.
入試改革の話題は最近Hotですが,検索すると
「2020年にセンター試験が廃止し,テストは知識詰め込み型から思考力を問う形式にシフトする」
などと出てきます.
これを最初に見たとき,僕はよく意味が分かりませんでした.
なぜなら従来の試験も知識詰め込み型だとは思わないからです.
少なくともある程度上位の大学では知識詰め込みだけでは到底太刀打ちできないような問題が出題されていましたし,
何より知識を詰め込むという学習自体にも頭を使います.
単語を覚えるという単純な学習でも,すぐに覚えてしまう人となかなか覚えられない人がいるのは,単なる記憶力の差ではなく,覚え方に頭を使っているかの差だと思います.
では,逆に思考力を問う問題とは何なんだと思ったのですが,
「あなたの考えを述べよ」といった自由論述形式が増えるということらしいです.
では,こうした問いにどうしたら答えられるようになるんでしょうか.
おそらく対策の大半は,多様な問題の背景,通説を"知る"ことだと思います.
自分の考えといっても,無から有は生じません.
何も知らない学生がいきなり突飛な自分の考えを論述しても,勉強不足な無知と思われるだけです.
実際は,通説に対して同意したり反対した上で,自分の意見を添えることになると思います(研究発表でも先行研究がなくいきなり提案されたものはあまり信頼されません).
要するに,入試傾向が変わり,自由論述が増えたとしてもやること自体は変わらないと思うんです.
(もちろんアウトプットの練習をする必要はあるでしょうが.)
今後も豊富な知識を覚える必要はありますし,逆に今の入試を控えている受験生も,知識を詰め込むだけでなく頭を使う必要があります.
世の中的な言い方は,どこか従来の入試が思考力ではなくただガリ勉に暗記して突破するものと言われている気がしてこんなことを思いました.
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