フィラデルフィアでもペリカン文書でも戦火の勇気でも、一貫して正義にもっとも近い人物を演じてきたデンゼル・ワシントン、その後、輪路を撮る警官だとか元CIAエージェントの殺人者とかの悪役もやるようになったけど、それなりにすごい!と言わせる人物を演じてきたはずなのに、今回は、嘘つきで卑怯で人でなしのアル中+ヤク中。カッコいいパイロットの制服に期待して観に行ったのに、やりきれない気持ちです。それでも最後の最後に人としての気持ちを取り戻す、という映画でした。
「ペリカン文書」のデンゼル・ワシントン、ハンサムで背が高く逞しくインテリで笑顔が素敵でむちゃくちゃカッコよくて、何度も映画を観てしまいました。その後もデンゼルの名前を見る度、たいていの映画は観てました。ただ今回の映画では、当たり前の事だけど、年をとりましたね。もう、精悍という言葉は当てはまらない。これからは、味のある熟年、そして老人の役になるのでしょうか、すこし寂しいです。