チキの私的サッカー館

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ドイツ代表考察

2005年04月12日 | 代表チーム
2006年ワールドカップ開催国であるドイツ。ここではドイツ代表の問題点と理想についていろいろかいてみます。

やはりドイツといえば日韓ワールドカップでの活躍が印象深いです。ここでは僕の記憶の範囲ですが、当時の基本戦術から振り返ってみます。

初戦のサウジアラビア戦。いい意味でドイツらしさが前面にでた試合でした。

┏━━┳━┳━━━┳━┳━━┓
┃□□┃□┗━━━┛□┃□□┃⑪ヤンカー
┃□□┃□⑨□□□⑪□┃□□┃⑨クローゼ
┃□□┗━━━━━━━┛□□┃⑩フリングス
┃□□□□□□□□□□□□□┃⑧バラック
┃□□□□□□□□□□□□□┃⑦ツィーゲ
┃■■■■■■■■■■■■■┃⑥シュナイダー
┃■■■■⑧■■■■■■■■┃⑤ハマン
┃■⑦■■■■■■⑥■■■■┃④リンケ
┣━━━━━━━━━━━⑩━┫③ラメロウ
┃■■■■■■■■■■■■■┃②メツェルダー
┃■■■■■■⑤■■■■■■┃①カーン
┃■■■■■■■■■■■■■┃
┃□□□□□□□□□□□□□┃
┃□□□□□□□□□□□□□┃
┃□□┏②━━③━━④┓□□┃
┃□□┃□□□□□□□┃□□┃
┃□□┃□┏━①━┓□┃□□┃
┗━━┻━┻━━━┻━┻━━┛

戦術は極めてシンプル。両WB(特に左)からのクロスを背の高いCFとバラックで合わせるだけが基本です。ドイツのクラシックな戦術ですね。でも時にこういうシンプルな戦術が機能するものです。ヤンカーは元来ヘッディングが苦手なんですが、背が高くいいブラインドとなっていました。その影から背は高くないがジャンプ力とヘッディングが得意なクローゼが飛び込んでくるのが狙いです。この試合以降クローゼのゴールが激減したのももしかしたら相手がサウジであったこと以外にパートナーがウィングのノイビルに代わったことで彼が前線で孤立してしまったのも原因かもしれません。後は高精度のクロスを持つツィーゲではなく自ら点を取りに行く傾向の強いボーデがスタメンで起用されるようになったのもあるかと思います。

このときのドイツの戦いかたはさほど注目はあびませんでしたが、僕の目にはかなり衝撃的でした。シンプルに攻めることの重要性を改めて感じた試合でした。


そこで今のドイツ代表に考えることがあります。

☆いい意味での伝統をとりもどし、ストイックでシンプルなサッカーを展開してはどうだろうか

近年のドイツはテクニックに優れたMF、スピードに優れたウィンガーの若手(シュバインシュタイガー、ラームなど)が見られるようになりましたが、これらの選手はユーロでも多々使われましたがプレー内容は別として結果は残せてないのが現状です。確かに今世界は魅せるサッカーを尊びます。しかし魅せるサッカーは時として持ちすぎるサッカーに陥ることが多くカウンターからピンチを招いてしまうことも多々あります。シュバインシュタイガー、ダイスラー、ラームなど見ていて楽しい選手が多いですが、昔の代表のような怖さ、威圧感という点では見劣りするような気がします。実際ユーロのオランダ戦、チェコ戦ではどの選手もボールを持ちすぎてしまいコンセプトのない不安定なチームとなってしまいました。そこで

ドイツ代表の問題点

①ゴールへの意識、情熱の不十分さ
②チームコンセプトの不明瞭さ
③バラックの得点力の減少

③ですがおそらく今4バックの2センターにはいることが多く守備の負担から前線に飛び出していけないことが原因な気がします(過去のモデルチーム考察~レバークーゼン~参照)

そこで提案です。個人的に考えるシンプルで明解なコンセプトを持ちドイツらしいソリッドなシステムは

┏━━┳━┳━━━┳━┳━━┓
┃□□┃□┗━━━┛□┃□□┃⑪クラニー
┃□□┃□⑪□□□⑨□┃□□┃⑨クローゼ
┃□□┗━━━━━━━┛□□┃⑩シュナイダー
┃□□□□□□□□□□□□□┃⑧バラック
┃□□□□□□□□□□□□□┃⑦パンダー
┃■■■■■■■■■■■■■┃⑥ハマン
┃■■■■■■■■⑩■■■■┃⑤フリングス
┃■■■■⑧■■■■■■■■┃④フリードリヒ
┣⑦━━━━━━━━━━⑤━┫③メルテザッカー
┃■■■■■■■■■■■■■┃②メツェルダー
┃■■■■■■⑥■■■■■■┃①カーン
┃■■■■■■■■■■■■■┃
┃□□□□□□□□□□□□□┃
┃□□□□□□□□□□□□□┃
┃□□┏②━━③━━④┓□□┃
┃□□┃□□□□□□□┃□□┃
┃□□┃□┏━①━┓□┃□□┃
┗━━┻━┻━━━┻━┻━━┛
戦術は左サイドパンダーからのクロスとシュナイダーを起点にバラックとFWがからむシンプルなものです。

FW
2トップはクラニー、クローゼ。両者ともヘッディングはいいが、ダイナミズムにかけます。途中からスピード豊富なポドルスキーをだしても面白い。
LWB
パンダーを置きました。右利きのラームではクロスまでにボールをもちかえる必要がありタイミングがずれてしまうと思ったからです。またドリブルが多くチームのリズムが乱れるのも不安材料でした。強力かつ正確な左足を装備するヒツルスペルガーでもいいかもしれません。
インサイド
バラックとシュナイダーで決まりでしょう。シュナイダーはライン際よりも少しうちよりのほうが光ると思っています。守備もでき攻撃の時にはまるでフィーゴのように変化をつけれる貴重な選手です。ダイスラーもいいですが守備貢献と安定感を考えたときこのコンセプトにマッチするのはシュナイダーです。
右WB
フリングスを置きました。理由はチームのバランスをとってもらいたいからです。シュナイダーが右に流れれはうちにはいりあがればカバーにと戦術理解がもとめられるこのポジションには最適とかんがえました。ヒンケルではドリブルをしかけるばかりでこの働きは期待できません。

ハマンできまりでしょう。より攻撃的に行くときはエンゲルハルト、ヒツルスペルガーでも面白そうです
3バック
この人選がベストと考えます。特にフリードリヒとメツェルダーは世界的にみても1流のストッパーだと思います。やはりこの2人を生かすには2CBより3CBで中によりリベロ的なメルテザッカーを置いたほうがいいです。フートはまだ荒さが残るのと3バックには適さない理由ではずしました。
GK
個人的にはヒルデブラントなんですが、カーンの経験ははずせないところ。ただ足わざもあるヒルデブラントと違いカーンではビルドアップの際やや難を残すこととなります。

こうすればよりコンセプトは明らかだと勝ってに思っております。06はこんなドイツが見てみたいです。人気ブログランキング

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