チキの私的サッカー館

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イングランドVSマケドニア 繊細さの欠如

2006年10月08日 | 代表チーム
【イングランド】

        クラウチ
              ルーニー

ダウニング         ジェラード
     ランパード キャリック

A・コール              G・ネビル
      テリー   キング

         ロビンソン

ダウニング⇒S・W・P(LSHへ)
ルーニー⇒デフォー

【結果】
0-0

試合内容は

【戦評】

イングランドはクラウチとこのところ不調のルーニーとの2トップ。左サイドはJ・コールが怪我によりダウニング、センターのレギュラーハーグリーブスが絶好調時に骨折してしまためマンUのレジスタキャリックが入る。ジェラードはクラブと同じく右サイドハーフへ。CBテリーの相方としてはスパーズのキングがクラブで不安定なプレーを見せているファーディナンド、これまた昨シーズンほどの安定感がないキャラガーを差し置きスタメン。
マケドニアをオールドトラフォードで迎え打つ。

試合開始、マケドニアはラツィオのストライカーパンデフをトップ下に起用。5-3-1-2という布陣で守備をがっしり固めてからのカウンター攻撃が唯一の狙い。
イングランドはジェラードがホームポジションこそ右だが前線のフリーマンとして左右真ん中と動き回るため、空いた右サイドのスペースをG・ネビルが積極的に攻め上がる。しかしそのスペースをマケドニアがカウンターで強襲。パンデフ、左SBのペトロフが次々この右サイドのスペースに侵入してくる。ランパードは動きが重く、キャリックは守備も微妙なうえにマケドニア引いた状態からの激しいプレスの前にパスコースを見出せない。

なかなか攻撃の糸口が見出せないイングランドに対し、マケドニアは明確なカウンターという狙いがあるため効果的な攻撃が仕掛けられていた。イングランドはサイドからのクロス、ロングボールを使えばはじきだされジェラード、ランパードがミドルシュートを打とうにも相手の高い守備意識の前にスペースがない。
もし、マケドニアがアルゼンチンと試合をしたらアルゼンチンはショートパスを多用し、ゆったりとしたリズムでゴールに迫っていきゴール前で、急にテンポアップさせる攻撃でマケドニアの堅守を攻略しただろう。
今日のイングランドにはこれがなかった。アタッカーのジェラード、ダイウニング、キャリックは攻撃のレンジが長すぎどうしてもロングボールが多くなる。こういう時ドリブル、ショートパスで違いを作れる頼みのルーニーも不調、J・コールも不在とあってはマケドニアを攻略するには厳しい。

後半、イングランド前半同様ボールを支配するもマケドニアがカウンターからチャンスを作る。ここでドリブル突破がなく持ち味の高精度クロスを1回しか見せられなかったダウニングに代え、ドリブルで違いを生み出せるS・W・Pを投入。てっきりジェラードを左サイドに回すかと思ったがS・W・Pはそのまま左サイドに。逆足精度が悪く、得点力もないS・W・Pを左サイドに置く采配にも疑問だ。得意の右WGにおいて3トップにして高めの位置でドリブル突破を仕掛けさせた方が効果的だったと思う。
結局、終盤のジェラードのミドルもバーに嫌われ、クラウチの決定機もマケドニアGKニコロブスキにセーブされ試合終了。

イングランド、ホームで痛い痛いドロー。来週のクロアチア戦(ちなみにクロアチアはアンドラに7-0で勝利)に向けて黄色信号が灯った。

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