Think Yokoyama Weblog

50代のお部屋へようこそ…

アイスクラッシャー

2013-01-17 21:59:01 | 子噺し
少年は雪国育ち。
来る日も来る日も雪が降ります。
ある時、晴れ間が続きます。
それまで降った新雪も少し溶け、道路には凍った雪の塊が出来ます。

少年は、一人遊びが出来る子。
今日も何か考えたようです。

「この道路にある雪の塊でなにか遊べないかな?」

雪も沢山降れば、車の往来もさほどない。
学校から一人で家に帰る時、少年はこの塊を連れて行くのでした。

「家に着くまでこの塊を蹴り続けて、最後に無くなるようにする!」

最初の一塊はとてつもなく大きい。
家までは普通に帰るのなら雪道で約15分。
しかし、少年が編み出した帰り方だと、
一回蹴ると弱1メートルなので、だいたい1時間は掛かるようになりました。

「強く蹴り過ぎると半分に割れたりするので、丁寧に蹴る・・・そして家に着く。」

親とってはまったく理解不能な状況。
少年にとって雪の塊が途中で砕け散るのはもってのほか。
さらに側溝に落ちたらゲームオーバー。
なので、失敗しても毎日毎日技術を磨くのでした。


解説:小学生か中学生までのはなしf^^
 帰れるようになりましたよ^^b
 さらに近所の友達にも伝授しました♪

 とにかく毎日雪道を普通に帰るのもつまらないわけです。
 消雪パイプ(道路のセンターラインから四方に水が出ます。この水圧によってのエピソードはありますが^^)が間に合わないくらいの積雪で、
 道路の雪が残っている時(高低差は「道路に雪降ろしたため記録にて」約5メートル)は、この遊びは出来ません。
 アスファルトが見える時の遊びでした♪

 当然最初はでかい塊を蹴るところからスタートします。
 調子良く蹴っていると突然真っ二つになるんですよ^^
 まだまだ距離があるのにって思うわけです♪

 そんなこんなの遊びが、「除雪」の一端を担っていたのかもしれません^^
 雪国ならではな感じだから、このドキドキ感は伝わらないですよね♪
コメント (4)
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