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Think Yokoyama Weblog

50代のお部屋へようこそ…

スキー場

2011-01-12 17:58:01 | 子噺し
少年のお父さんは国鉄職員。
トンネル掘ったり鉄橋作ったりしていました。
お休みの日は山に登って、帰って来たら見た景色を油絵に描くお父さん。
とても活動的です。

少年はお父さんによく付いていってあちこち出掛けてました。
冬になるとスキー場にも連れて行ってもらいました。

少年の家から近くのスキー場までは2Kmくらい。
少年にとっては遠い道のり。
毎回タクシーに乗って行くのが楽しみでした。

この日も下のゲレンデでたくさん滑りました。
「いつかリフトに乗って上から滑りたいなぁ。」

夕方になり楽しい時間も終わり、少年もクタクタ。
2人で帰り支度を始めました。

そしてスキー場を後にすると、お父さんはとっとと家に向かって歩き始めるではないですか。
少年「疲れたからタクシーで帰ろうよ~!!!」
しかしお父さんは「歩いて帰るぞ!」と言い、スタスタ歩き始めます。

「いやだ~いやだ~!!!」
少年は泣きわめき出します。

「スキーが重いよぉ~」とブー垂れようが、お父さんは行ってしまいます。
散々泣きながらも少年は、お父さんの背中を遠くに見ながら、トボトボとゆっくりと付いて行くのでした。

家に着くと少年は泣きながらお母さんに説明し、慰めてもらうのでした。
「もう絶対に行かない!」
少年は固く誓うのでした。


そして数日後・・・

父「今日もスキー場行くか?」
少年「え?スキー場??うん!行く~行く~~!!!」

少年はニコニコしながら今日もまた、タクシーに乗ってお父さんとスキー場へと向かうのでした。


解説:小学校低学年の頃のはなし

 スキー場(今はもう無いんです。そのスキー場・・)に行くのは楽しいけど、帰りがいつも憂鬱でした^^
 ただ、楽しみを優先する機能がこの頃付いたのだ思われます^^v

 うちの父親は当時30才前後。
 リフトも無い100m級の斜面に行った時があり(その日に弟が生まれました^^)、
 僕をソリに乗せて上まで何回も上がってくれました。

 僕には出来ません^^;
 まぁ、父親はアクティブです。今でも^^


 第1次「体力・忍耐強化実習」の記憶
コメント (6)
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