本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 総選挙が近づき与野党ともに「再分配」の額の大きさを競っているようだ。 一方で、「『このままでは国家財政は破綻する』矢野康治財務事務次官が“バラマキ政策”を徹底批判 」 とか「桜田氏(同友会)は、新型コロナウイルス感染症対策で膨らんだ財政支出について『足元で困っている方々への支援金を含め大規模に使うことには反対しないが、将来へ . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る積み上がってしまった余剰資金をどうするのか?もはや業として成り立っていない銀行 今回は資金循環統計から「預金取扱機関」を分析してみよう。預金取扱機関(銀行等だが以下、銀行)全体のBSを作成した。 資産の反対側には負債がある。銀行にとって国民の預金は負債となる。 その銀行にとって 負債となる国民の預金は1660兆円まで膨れ上がっている。グラフの負債側「証 . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 穴を掘って埋めるの意図的曲解は産業を破壊したケインズを生かす いよいよ「穴を掘って埋める」箇所だが、当時も今もまともに反論する気にはなれない。また反論したとしても改革熱、構造改革という神話に浮かされていた人々は聞く耳を持たなかったろう。 しかし、今は構造改革の結果が死屍累々であることは皆知っている。熱も冷め、神話も崩壊してしまった。 もう一度冷静に考 . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 極端なデフレ政策の強行⇒流動性選好の歴史上かつてない亢進ケインズを生かす不良債権処理で金融機関は救えない 日銀は銀行勘定を毎月公表している。直近は2020年8月末のものである。 銀行は預金と貸出の利ザヤで商売しているものだ、と思っていたら大きな間違いである。 銀行にとって負債となる預金が865兆7563億円もあるのに対し、貸し出 . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 論理構造のない文章は始末に負えないが・・・ こういう文章を論ずるのは難しい。ケインズが一般理論を書くときに直面した問題である。なぜなら、論理構造がないからである。A⇒B、なら、Aでない⇒Bでない、となる。それがないのである。 ケインズはそのために古典派理論の公準(古典派が拠って立つ前提つまりA)を自ら定式化し、その前提が成り立たな . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る「ケインズ自身、『穴を掘ってまた埋める』ようなまったくムダな事業も、景気対策として役に立つと言っていた」のか? まずは、読んでいただきたい。竹中平蔵が経済財政政策担当大臣に就任して最初にまとめた経済白書である。最後の章「おわりに」を全文引用する。ここから20年。また過去の亡霊が舞い戻ってきたので力を入れて読んでいただきたい。論点は3点である不良債権処理 . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻るモリカケサクラ以上の安倍政権最大の罪 前回は、政権交代後、賃金総額も雇用者数も一人当たり賃金も上昇しており、そのことが安倍「長期」政権を支えてきた。が。2018年からそのトレンドは止まっており、消費増税とコロナの対応で完全に景気の腰を折ってしまった。安倍政権下での上昇トレンドは、有効求人倍率が1.0倍を上回った時と政権交代が、たまたま重な . . . 本文を読む
アベノミクスは存在したのか?ケインズを生かす 安倍政権については、すでにいろいろな評価が出ており、筆者などが参入する余地はないのだが、あまり論じられていない点を一つ。政権長期化の秘密 まずグラフを見ていただきたい。2013年に有効求人倍率が1.0倍を超えた2010年から2018年まで直線的に増加している2013年を境にして増加傾向に変化は見られない そして次のグラフである。賃金総額、一人当たり賃金 . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 筆者界隈で「レトロ規制」って何だ?と話題になったので投稿する。 見出しを拾うと「レトロ規制成長阻む」「コロナ後へ今こそ新戦略」「革新後進国」と勇ましい文句が並んでいる。 「レトロ規制」とはどうも規制緩和の新造語らしい。レトロスペクティブな規制ということらしい。 通常〇〇規制というとその分野での規制を言うだろう。レトロを売りものにしている業界に規制でも . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る日本の完全雇用は失業率3%以下と言われてきたが このブログではケインズは「自由放任下での完全雇用不可能性命題」を主張しているとしてきた。コロナ下にある本年5月の完全失業率は2.9%。今後さらに悪化することは見込まれるとはいえ、日本における完全失業率は2017年6月から連続36カ月3%を下回り続けている。 しかし物価は大して上がらず、デフレ脱 . . . 本文を読む