面白話２４（京都市動物園の孔雀）

私が浪人生だった頃なのでもう２５年以上前、京都の京阪三条駅から予備校までバスで通っていました。予備校の帰り、バスは、京都市動物園（私たちは岡崎動物園と読んでいました）の北側の壁に沿って走ります。バスに座って、動物園の塀を見ていると、孔雀が一羽塀の上に乗ってました。最初は大きすぎて何の鳥か分かりませんでしたが、孔雀と分かってかなり驚きました。
あんな所に乗っていていいんだろうか？そう思いながら通り過ぎました。
数日後、京都新聞に「京都市動物園の孔雀逃げる」という記事が載ったと聞きました。
やっぱり。
私が見た時から数日間は、塀から動物園内に降りていたんでしょうが、とうとう塀の外に出たようです。
予備校に通っている私と何か重なる気持ちがあり、せつなくなりました。
頑張れ孔雀。どうなったんだろう？
私は翌年、大学に入学できました。