goo blog サービス終了のお知らせ 

意思による楽観のための読書日記

城山三郎が娘に語った戦争 井上紀子 ***

城山三郎は2007年に79歳でなくなった。官僚たちの夏、大義の末、総会屋錦城などの代表作があるが、戦争の悲惨さを訴えた数多くの作品が印象的である。「指揮官たちの特攻」では中津留大尉と関大尉に自分の体験を重ね合わせて書いたという。

城山三郎は娘の紀子さんにはあまり多くのことを語らなかったと言うが、「世の中のムードに流されず、自分の頭で考えよ」「人に迷惑をかけないようにする」「世の中の多くの情報から正しいと思うものを良く考えて選べ」などを繰り返し語ったという。個人情報保護法の制定では、国による情報統制の怖さを知る城山としてはなんとしてもそうした部分を阻止したかったのだという。海賊対処法案では、自衛隊が他国に出かけていって攻撃ができる、という部分に大いなる脅威を感じていたという。憲法九条は世界の宝である、という話である。妻や娘には大変優しい夫であり父であったのだろう。

城山三郎が娘に語った戦争 (朝日文庫)

読書日記 ブログランキングへ

↓↓↓2008年1月から読んだ本について書いています。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「読書」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事