とある池でたくさんのドブガイの仲間が生息していました。
殻も結構落ちていましたので、持ち帰りました。
上画像は、一応ドブガイ属ということで...
『タガイ』と『ヌマガイ』の区別がややこしいので、属止めにしました。
もう一種生息していまして、
こちらは『イシガイ』です。
『イシガイ』は滋賀県では食用に供されています。
『ドブガイ』や『イシガイ』は、タナゴ類の産卵床となることが有名で、全国的なタナゴ類の減少の原因として、水質や底質の悪化・変化などによるこれらの貝類の減少が影響しています。
さらにこれらの貝類は、幼生(グロキディウム)期にヨシノボリ類のエラやヒレに寄生して変態をし、脱落して稚貝として底生生活に入ります。
つまり、タナゴ類はイシガイの仲間がいなければ繁殖できませんし、イシガイの仲間はヨシノボリ類がいないと成長できないわけです。
非常に面白い関係が成り立っています。
ここで一つの疑問が...
イシガイの仲間は、タナゴ類のエラやヒレに寄生すれば、両種の共生関係が見事成立するのではないかと...?
タナゴ類はイシガイ類の寄生に抵抗する性質を発達させているようで、仮に寄生してもすぐに離れてしまうか、うまく変態できずに死亡してしまうようです。
う~ん...タナゴ類はわがままですね!(笑)
殻も結構落ちていましたので、持ち帰りました。
上画像は、一応ドブガイ属ということで...
『タガイ』と『ヌマガイ』の区別がややこしいので、属止めにしました。
もう一種生息していまして、
こちらは『イシガイ』です。
『イシガイ』は滋賀県では食用に供されています。
『ドブガイ』や『イシガイ』は、タナゴ類の産卵床となることが有名で、全国的なタナゴ類の減少の原因として、水質や底質の悪化・変化などによるこれらの貝類の減少が影響しています。
さらにこれらの貝類は、幼生(グロキディウム)期にヨシノボリ類のエラやヒレに寄生して変態をし、脱落して稚貝として底生生活に入ります。
つまり、タナゴ類はイシガイの仲間がいなければ繁殖できませんし、イシガイの仲間はヨシノボリ類がいないと成長できないわけです。
非常に面白い関係が成り立っています。
ここで一つの疑問が...
イシガイの仲間は、タナゴ類のエラやヒレに寄生すれば、両種の共生関係が見事成立するのではないかと...?
タナゴ類はイシガイ類の寄生に抵抗する性質を発達させているようで、仮に寄生してもすぐに離れてしまうか、うまく変態できずに死亡してしまうようです。
う~ん...タナゴ類はわがままですね!(笑)
最近は「食物連鎖」という言葉はあまり使われず、「食物網」という表現に変わってきていますね。
「生態系」も「生態網」と表現されたり...
要するに、食う食われるの関係だけではなく、“鎖”のような単純なつながりではなく、“網(の目)”のように入り組んだ複雑な関係の上に生物同士のつながりが成り立っているというわけですね。
共生関係は相手の存在に依存していますので、環境の変化等で共倒れの危険性をはらんでいます。
考え抜かれた関係ではありますが、脆弱です。
昔、淀川ですくってきた小魚を水槽で飼ったことがありました。
後でわかったのですが、ヨシノボリとタナゴでした。
タナゴがボウフラ位の大きさで、すくってきた翌朝にはえらく少なくなっていたので見ていると、上層を泳ぐ稚魚の群れにヨシノボリがアタックしていました。
慌てて別の水槽に分けた結果、後にそれらの稚魚達がタナゴ(セボシタビラ)とわかった次第です。
食う食われるだけでなく、種を維持するのに欠かせない関係があったのですね。
ヨシノボリがタナゴの体に付着卵を産み付けると
『じゃんけんぽん共生』が成立しますね~(爆爆)