川の水の中の石の様子ですが...
石の表面に笹か柳の葉のような模様が二つ並んだ跡があります。
この部分だけ石の表面に付着した「藻類」が剥がれた状態です。
これは、外部の力によって剥がされた後なのですが...
剥がした張本人は...
Click
清流の象徴とされる『アユ』です。
秋に川の下流~中流域で生まれた『アユ』は、そのまま川の流れに任せて海へと下り、春先まで河口域や沿岸域で生活し、春に生まれた川に戻ってきて、藻類を食べ成長しながら川を遡上し、秋に産卵して一年という一生を終えます。
『アユ』は泳ぎながら石に体をぶつけるような体勢で接触し、その際口で石表面の藻類を剥ぎとります。
顔の側面を石に密着させるような状態ですので、上唇と下唇が石に触れ、最初の画像のような並んだ二つの跡が残るわけなのです。
Click
アユを手でもってその匂いをかぐと、『スイカ』の匂いがすると言われますが、藻を主食とするからでしょうか...
食用としての川魚の象徴ともいえる魚です。
石の表面に笹か柳の葉のような模様が二つ並んだ跡があります。
この部分だけ石の表面に付着した「藻類」が剥がれた状態です。
これは、外部の力によって剥がされた後なのですが...
剥がした張本人は...
Click
清流の象徴とされる『アユ』です。
秋に川の下流~中流域で生まれた『アユ』は、そのまま川の流れに任せて海へと下り、春先まで河口域や沿岸域で生活し、春に生まれた川に戻ってきて、藻類を食べ成長しながら川を遡上し、秋に産卵して一年という一生を終えます。
『アユ』は泳ぎながら石に体をぶつけるような体勢で接触し、その際口で石表面の藻類を剥ぎとります。
顔の側面を石に密着させるような状態ですので、上唇と下唇が石に触れ、最初の画像のような並んだ二つの跡が残るわけなのです。
Click
アユを手でもってその匂いをかぐと、『スイカ』の匂いがすると言われますが、藻を主食とするからでしょうか...
食用としての川魚の象徴ともいえる魚です。
一言で「ドジョウ」と言っても、その対象とする種はそこそこ広範囲になります。
ドジョウ類は、「ドジョウ属」「カラドジョウ属」「アジメドジョ属」「シマドジョウ属」「フクドジョウ属」「ホトケドジョウ属」の6属に分けられます。
その内「シマドジョウ属」「ホトケドジョウ属」以外は1属1種です。
そして「ホトケドジョウ属」が4種、「シマドジョウ属」は、なんと14種が存在します。
前置きはこのくらいで、画像は『スジシマドジョウ中型種』です。
ところが、昨年改訂版が出た、主に魚類の同定のバイブルとなっている検索図鑑では『チュウガタスジシマドジョウ』に和名が変更されました。
元々種名に「中型種」などと銘打っていること自体暫定的な感じがしていましたが、新たな名前も...
何だかなぁ~といった感じです。
さらに『スジシマドジョウ小型種東海型』『スジシマドジョウ小型種山陰型』といった種は、それぞれ『トウカイコガタスジシマドジョウ』『サンインコガタスジシマドジョウ』に改名されました。
このたくさんの“カタカナ”の羅列には参ってしまいます...
例えば『トウカイコガタスジシマドジョウ』の場合、東海地方に「中型」「大型」のスジシマドジョウやドジョウがいないのであれば、『トウカイドジョウ』でいいのではないかと思ってしまいます。
まだ今後分化することを睨んでの暫定処置なのでしょうか...?
これらの名を頻繁に使うのであれば、PCの辞書に語句登録するしかありません!(笑)
ドジョウ類は、「ドジョウ属」「カラドジョウ属」「アジメドジョ属」「シマドジョウ属」「フクドジョウ属」「ホトケドジョウ属」の6属に分けられます。
その内「シマドジョウ属」「ホトケドジョウ属」以外は1属1種です。
そして「ホトケドジョウ属」が4種、「シマドジョウ属」は、なんと14種が存在します。
前置きはこのくらいで、画像は『スジシマドジョウ中型種』です。
ところが、昨年改訂版が出た、主に魚類の同定のバイブルとなっている検索図鑑では『チュウガタスジシマドジョウ』に和名が変更されました。
元々種名に「中型種」などと銘打っていること自体暫定的な感じがしていましたが、新たな名前も...
何だかなぁ~といった感じです。
さらに『スジシマドジョウ小型種東海型』『スジシマドジョウ小型種山陰型』といった種は、それぞれ『トウカイコガタスジシマドジョウ』『サンインコガタスジシマドジョウ』に改名されました。
このたくさんの“カタカナ”の羅列には参ってしまいます...
例えば『トウカイコガタスジシマドジョウ』の場合、東海地方に「中型」「大型」のスジシマドジョウやドジョウがいないのであれば、『トウカイドジョウ』でいいのではないかと思ってしまいます。
まだ今後分化することを睨んでの暫定処置なのでしょうか...?
これらの名を頻繁に使うのであれば、PCの辞書に語句登録するしかありません!(笑)
ナマズの仲間の『ギギ』です。
3cm程度のまだまだ幼魚です。
成魚は30cmほどにもなり、過去には40cmの『ギギ』が採れたという記録もあります。
Click
夜行性なので、本来昼間に自然の状態で出逢うことはほぼありません。
昼間は石の下や障害物の奥に隠れ潜んでいるので、この時は河床の石をめくって、いわゆる寝こみを襲って被写体になってもらいました。
(『ギギ』にとってはかなり迷惑な話ですが...)
それでも、住処を追われると、あっという間に泳ぎ去り適当な隠れる場所を必死で探し回ります。
一旦止まる場合でも、オープンスペースで定位することはまずありません。
画像のように何かに寄り添ったり、小さくても窪みに身を置いたり...
何かに身を寄せていないと不安なのでしょう。
それも一瞬で、隠れる場所を求めてすぐに移動します。
3cm程度のまだまだ幼魚です。
成魚は30cmほどにもなり、過去には40cmの『ギギ』が採れたという記録もあります。
Click
夜行性なので、本来昼間に自然の状態で出逢うことはほぼありません。
昼間は石の下や障害物の奥に隠れ潜んでいるので、この時は河床の石をめくって、いわゆる寝こみを襲って被写体になってもらいました。
(『ギギ』にとってはかなり迷惑な話ですが...)
それでも、住処を追われると、あっという間に泳ぎ去り適当な隠れる場所を必死で探し回ります。
一旦止まる場合でも、オープンスペースで定位することはまずありません。
画像のように何かに寄り添ったり、小さくても窪みに身を置いたり...
何かに身を寄せていないと不安なのでしょう。
それも一瞬で、隠れる場所を求めてすぐに移動します。
川の蛇行した部分の水が当たり掘れた場所や流れの緩い瀞(とろ)、大石が存在する深場などに潜ると、大きな影がうごめいています。
水中でものを見るとき、陸上で見た場合の約1.33倍の大きさに見えます。
水中眼鏡の中には空気が存在しているため、空気と水の屈折率の違いから拡大して見えるわけです。
ですから、水中で『コイ』などのただでさえ大きい魚にたまに出逢うと、さらに大きく見えてしまい、時々シャレではなく「ギョッ!」とすることがよくあります。
Click
60cmほどの『コイ』が数匹いましたが、もっと大きく見えました。
Click
この『コイ』より鼻先が長く、全体に細身の体型なのは『ニゴイ』です。
両種とも体の大きさのわりに小心で、こちらの存在に気付くと一目散に逃げていってしまいます。
浅場で水中観察をしている時、こちらの存在に気付いた『コイ』が突然に逃げ出すと、尾鰭で底土がかき乱されるので、濁りが発生してしまい観察にならない場合があり、そんな時は迷惑な存在です。
水中でものを見るとき、陸上で見た場合の約1.33倍の大きさに見えます。
水中眼鏡の中には空気が存在しているため、空気と水の屈折率の違いから拡大して見えるわけです。
ですから、水中で『コイ』などのただでさえ大きい魚にたまに出逢うと、さらに大きく見えてしまい、時々シャレではなく「ギョッ!」とすることがよくあります。
Click
60cmほどの『コイ』が数匹いましたが、もっと大きく見えました。
Click
この『コイ』より鼻先が長く、全体に細身の体型なのは『ニゴイ』です。
両種とも体の大きさのわりに小心で、こちらの存在に気付くと一目散に逃げていってしまいます。
浅場で水中観察をしている時、こちらの存在に気付いた『コイ』が突然に逃げ出すと、尾鰭で底土がかき乱されるので、濁りが発生してしまい観察にならない場合があり、そんな時は迷惑な存在です。
ヨシノボリの仲間の多くは、回遊魚として河川と海を行き来する特異な生態を持っていますが、その一生を川で生活する『カワヨシノボリ』です。
生息する河川では、彼らの数は本当に多く、瀬で潜っていると『カワヨシノボリ』だらけの場所もあります。
特に1,2cmの稚魚は多数の群れで、岩にへばり次ぎながら流れを遡っていきます。
ただし、何と言っても地味ですねぇ...
婚姻色が出る季節はそれなりに美しく色づきますが、普段は本当に地味です。
『ルリヨシノボリ』なんかは、年間を通じて瑠璃色の斑点が美しいのですが...
こちらも同じくヨシノボリの仲間の『ゴクラクハゼ』です。
他の仲間が全て「〇△ヨシノボリ」というのに対し、本種だけが「ヨシノボリ」の名前が付いていません。
“極楽”の名前が付いてはいますが、それ程華やかな色彩ではありません。
ところがちょっと角度が変わると、光線の加減でか、側線辺りが青っぽく見えて美しく変貌します。
生息する河川では、彼らの数は本当に多く、瀬で潜っていると『カワヨシノボリ』だらけの場所もあります。
特に1,2cmの稚魚は多数の群れで、岩にへばり次ぎながら流れを遡っていきます。
ただし、何と言っても地味ですねぇ...
婚姻色が出る季節はそれなりに美しく色づきますが、普段は本当に地味です。
『ルリヨシノボリ』なんかは、年間を通じて瑠璃色の斑点が美しいのですが...
こちらも同じくヨシノボリの仲間の『ゴクラクハゼ』です。
他の仲間が全て「〇△ヨシノボリ」というのに対し、本種だけが「ヨシノボリ」の名前が付いていません。
“極楽”の名前が付いてはいますが、それ程華やかな色彩ではありません。
ところがちょっと角度が変わると、光線の加減でか、側線辺りが青っぽく見えて美しく変貌します。
日本の淡水魚で、地域指定ではなくその種自体が“天然記念物”の指定を受けているものが4種います。
『イタセンパラ』『ミヤコタナゴ』『アユモドキ』『ネコギギ』です。
この中で、前3種は環境省レッドデータのカテゴリーでは絶滅危惧ⅠA類、『ネコギギ』がⅠB類です。
画像は、警戒して水槽の奥に固まって背中を見せてしまっていますが、タナゴの仲間の『イタセンパラ』です。
タナゴの仲間は特異な産卵形態を持っており、イシガイ等の二枚貝の中に産卵し、稚魚は孵化後も貝の中で冬を越し、春に貝の中から水中へと出てきます。
冬の渇水期にも水を蓄えている貝の中で過ごし、乾燥から身を守るわけです。
何とも見事な生態を身につけたものです。
しかしその特異な生態が故に、二枚貝無しでは種を維持することが出来ず、水質や底質の悪化とともに二枚貝が減少すると、必然的にその個体数も減少して希少魚となってしまったり、絶滅を余儀なくされたという背景があります。
当然人為的な捕獲があったことは言うまでもありません。
Click
観 察しているうちに、多少馴れてくれたようです。
一旦絶滅したと考えられる淀川のワンドなどで、その野性復帰への取組が行われています。
< 水生生物センター >
『イタセンパラ』『ミヤコタナゴ』『アユモドキ』『ネコギギ』です。
この中で、前3種は環境省レッドデータのカテゴリーでは絶滅危惧ⅠA類、『ネコギギ』がⅠB類です。
画像は、警戒して水槽の奥に固まって背中を見せてしまっていますが、タナゴの仲間の『イタセンパラ』です。
タナゴの仲間は特異な産卵形態を持っており、イシガイ等の二枚貝の中に産卵し、稚魚は孵化後も貝の中で冬を越し、春に貝の中から水中へと出てきます。
冬の渇水期にも水を蓄えている貝の中で過ごし、乾燥から身を守るわけです。
何とも見事な生態を身につけたものです。
しかしその特異な生態が故に、二枚貝無しでは種を維持することが出来ず、水質や底質の悪化とともに二枚貝が減少すると、必然的にその個体数も減少して希少魚となってしまったり、絶滅を余儀なくされたという背景があります。
当然人為的な捕獲があったことは言うまでもありません。
Click
観 察しているうちに、多少馴れてくれたようです。
一旦絶滅したと考えられる淀川のワンドなどで、その野性復帰への取組が行われています。
< 水生生物センター >